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「写ルンです」再びブーム。スマホ世代が写真に手間をかける理由。


近年、「写ルンです」は若い女性たちの間で注目を集めています。

スマートフォンが写真撮影の主流となっている中で、「写ルンです」が受けるのは、そのレトロな質感と、撮影後にすぐに写真を確認できないという一手間が逆に魅力的に映るからのようです。

この記事では、「写ルンです」の魅力に焦点を当ててみましょう。1986年に初登場した「写ルンです」は、2012年に大幅な生産縮小が行われ、現在では「シンプルエース」の1タイプのみが販売されています。しかし、2017年ごろからフィルム写真が再び注目を集めるようになりました。

そのきっかけは、「エモい」や「彼女感」といった言葉の流行によるものと考えられています。特に2018年に流行語ランキングで「エモい」が一位になったことが注目されます。

この「エモい」を演出するために、ノスタルジックな写真が撮れるフィルムが人気を博し、「写ルンです」も再び注目を浴びました。その結果、「Huji Cam」や「DAZZ」といった、フィルム風の写真を撮影できるアプリが多数リリースされました。最近話題となった白石麻衣さんの「写ルンです」を持った彼女感動画も、フィルムと自然な雰囲気が「彼女感」を演出できると高く評価されました。白石さんが卒業した乃木坂46の卒業記念本も大ヒットし、その中には32ページのオフショット写真集が封入されています。この写真集で使用された機材はすべて「写ルンです」で撮影されたもので、そのエモさと自然体の白石さんが楽しめ、「彼女感がすごい」「元カノ感がある」と話題になりました。一方で、スマートフォンの普及により、「写ルンです風」に加工できるフィルターなども多く存在しています。しかし、本物のフィルムを使用することで得られる体験は手軽に楽しむだけでは得られないものがあります。写真の枚数が限られていることによる緊張感や、現像までの期待とワクワク感が、「写ルンです」で撮影する魅力の一部となっているようです。

どちらにせよ、この一手間が感動体験を生み出している可能性があります。

以下で3つのメリットがあります。

自然な光の活用

: 写ルンですのアドバイスでは、光を重視することで写真が自然で印象的になると強調されています。自然光を上手に取り入れることで、写真に温かみや深みが加わります。

フレアの表現

: 記事ではフレアを出して撮影する方法も紹介されており、写ルンですの特徴的な表現手法として挙げられています。フレアを活かすことで写真にアート性や独自の雰囲気を与えることが可能です。

撮影と現像の手軽さ

: スマホやデジタルカメラに比べて手軽に楽しめる点も魅力の一つです。写真の枚数が限られ、現像までのワクワク感が、写真撮影をより特別な体験に変えています。この手軽さが、若い世代に新たな写真体験を提供しています。

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