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Let's Groovin‼︎ オカソウのターン!Vol.20(岡村)

ご機嫌よう。8月最後の更新になります、オカムラです。
今週の更新をもって夏は終了、来週からは秋シーズンに突入ということでよろしいでしょうか。
いや、正確にはそう願ってやまない自分がいるのが実のところです。

そういえば他のメンバーも綴ってましたがこのnoteも20回目を迎えるみたいです。
三日坊主の僕からするとプチアニバーサリーです。
誇らしげに言うことではありませんが、恐らく僕がバンド内随一のズボラで自制心皆無のヌケサクでもあるのでここまで楽しく続いているのは自分でも正直ビックリです。

さて、皆さんがクソ暑い中汗を流しながらあくせく働いていたこの一週間、Filmlandは半年ぶりにレコーディング期間に突入し始めておりました。詳細はまだシークレットですが精力的に製作中ですので乞うご期待。

そしてそれとは別に個人的なことですが、今週はとある所用で久々に何枚か絵を描いたりなんかもしていました。


そのうちの一枚がこちら

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年末からNetflixにて6部のアニメ放送開始という報を受け歓喜のあまりこんなのも描いちゃいました。
一応ストーンオーシャン3巻表紙の空条承太郎&空条徐倫のつもりです。
若干バランスが歪なのはご愛嬌で…

長らく絵なんか描いていなかったのですが、久々に家にこもり時間と集中力を費やすとやっぱり結構楽しいもんですね。


絵描きド素人が何言ってんだって感じだと思うんですが、個人的には絵を描くことと楽曲の制作やレコーディングって感覚的に結構近い気がするんです

僕はさほど絵が上手くないので、本気のヤツを描くときはまず鉛筆でアタリと呼ばれる大まかなバランス取りをして、そこから下書きに入ります。
しかもこの下書き段階でもまだ鉛筆書き、線は迷い散らかすのでめちゃくちゃ多いです。
そして乱雑に重ねられた線の中から自分にしか分からない正解の一筋を見つけ出し、それを彫刻する様にペンを入れ、余計なものを消していくわけです。

という一連の流れなんですが、今回それを数枚分繰り返している時に「曲作りと一緒やん…」とふと思ったわけですね。

FilmlandはDTMで原案を練ったのち曲を固めていくスタイルでして、僕には一人で完成度の高いデモを作る能力はないので、メンバーのデモにアイデアを上乗せしていったりベースラインを推敲・魔改造する作業が大半なんですが、このデモが絵描きでいうところの下書きですよね。

デモに関してはアタリぐらいザックリしてる時もあれば、もうなぞるだけやん…!ぐらいの時もあったりするんですが、バンドの作曲が絵を描く時と決定的に異なるのは最終的にメンバー全員で完成させるというところだと思うんです。

もちろん漫画家さんやアニメ会社なんかのプロの場合は集団で一つ一つの作品だったりシーンを描いていることもあると思うんですが、プロ・アマ問わず下書き以降から他の人間が関わって完成させていく作業って、僕らは何気なく普段からやってることですが改めて面白いなぁと感じましたね…

特にFilmlandというバンドはしっかりとアタリ・下書き・清書の段階を踏まないと成り立たないようなバンドなので、こういった部分での解釈の共有や擦り合わせが非常に大事になってくるわけです。
なんなら一番そこに時間を費やしていると思います。
ああでもないこうでもないとアイデアを出し合ったかと思えば、最後は鉛筆書きを消しゴムで消すかのように怒涛の引き算を行なったりもします。

マジで思うんですがセッションで曲作れるバンド凄過ぎますね…


僕的に自分以外の人間が持ってきたアイデアに対して想像力を膨らませて実線を見つけ出していったり、+aでレベル上げをするためのアイデア作業はとても楽しいのですが、これは作曲のみならず音源制作にも言える気がします。


というのもどういうことかと言いますと…


はい、ここからが今日の本題である音源における音作りですね。

番外編〜ミックス・マスタリングについて①〜

今回から少しだけ楽曲紹介コーナーから道草します。

Casablanca(DEMO)


まずこちら、実は少し前からSoundCloudにてシレッと新曲のデモ版を配信開始しております。

完全新曲のデモです。演奏とか何もかも仮中の仮なので今は粗ばかりですが、これがこれからどう化けるのか楽しみにしていてください。
楽曲についての詳細は後々また各々noteに綴る日がくると思います。

さて、ようやく本題に関わるところなのですが、このデモはなんとド素人の僕が初めてミックス・マスタリングを最後までやり切った1本目なんです。
クソど素人頑張りました、少しだけ褒めてください。


以前からこのコーナーでもミックス・マスタリングについて触れていたのですが、1曲をやりきると少しばかり見えてくるものがあったり、逆に奥深さに絶望しそうになったりもしました…

今はちょうどステップ的に「無知の知」といったところですね。

音の棲み分けが甘くて抜け感がまだまだだったり、マスタリングの圧縮感が強かったりと至らないところしかありませんが生暖かい心で聴いて頂けると嬉しいです。そして有識者の方は是非アドバイス頂けると超嬉しいです。笑


それでは解説に入りますが、初心者の僕でも提示できる大枠としてミックスにはザックリ以下の工程があります。

波形・ノイズ処理
(デモだったので雑音やクリップ音の処理、トラック内の音量差の調整に骨が折れました…)

アンサンブルの大まかな音量バランスの設定
(ドラムかベースかボーカルを基礎に)

各トラックのEQ処理
(余分な帯域を削ってスッキリ聴かせる作業)

各トラックのコンプ処理
(それぞれの音の尖りを整えて馴染ませる作業)

サチュレーション
(平たく言うと各トラックの音を太くリッチにする工程)

音の定位決め
(真ん中とサイドの音が聴こえるバランスを調整するMS処理、トラックごとに左右どのあたりから聴こえるかを調整するPaning)

リバーブ・ディレイ処理
(主に声とドラム類にかける、音の広がりを出してウエットにする作業)

それぞれの工程を掘り下げるとnote10週分ぐらいになっちゃうのでそれは避けますが、全体的にはおおよそこれぐらいかと思います。

コンプレッサー以外はlogicの初期内蔵プラグインをフル稼働でブリブリに気張ったので技術的に工夫が必要だったり苦労する部分が多かったです。
(ちなみにコンプは以前紹介した「OTT」を起用しましたが、いざ使ってみるとさすがに全トラックと相性バッチリとまではなりませんでしたね…結構キャラクターが変わっちゃいます…)

ただそれ以上に時間を要したのが、はい、ここでも出てきます作曲者という下書き制作者との擦り合わせです。

音源において音像や帯域は楽曲のジャンル性や表情を決定づける大きな一要因になるかと思うので、バンド外の方に頼むよりセルフでやっちゃおう!と取り掛かり始めたのですが、全てを思うように反映することの難しさたるや…

1曲を1、2時間程度でササっとマスタリングまで終わらせるエンジニアさん凄過ぎます…

ただ実際サウンドメイクのアプローチにおいて楽曲の理解度が深いことによって可能となる部分もありまして、デモを作った本人でも気を回せていなかった部分で楽曲のクオリティの底上げができるのは大きなメリットですね。

例えばこの「Casablanca」なら、コーラスとドラムは少しスタジアム系の広がりを意識していたり、タムやベルの音の定位に関してはワールドミュージック寄りのインディーバンドを参考に臨場感を意識していたりします。
これは音楽性以外のサウンドの部分でこちらからリファレンスを提示することで楽曲のイメージを共有、更新した結果になります。


こういった形で音源制作においては作曲のその先にあるレコーディング・ミックス・マスタリングの道のりもペン入れの一環だと痛感したので、世のバンドマンには是非セルフミックスだったりDIYチャレンジは勧めたいですね…


はい、全然本題に触れ始めたばかりですがそろそろ喋り過ぎな気がするので今回はこれにて一旦締めます。

20回書いても未だに配分が分かんないすね…

次回も引き続きミックス・マスタリングについて少し書かせて頂くつもりなのでご興味ある方は是非。

サタデーナイトにまたアオウ‼︎

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