〈メイド・イン・ジャパン〉の食文化史
日本食は体にいい
なんとなくそんな感じがして、当たり前に思っていた。
日本食が体に良いのは、なぜか?いつからか?そんな食に対する思い込みから目を覚まさせてくれるような本だった。
日本の食料自給率はカロリーベースで38%。
もしどこからも食料を輸入できなくなったらと思うと恐ろしい状態だ。
これは友人が書いたインタビュー記事を読んで、手にとって見た一冊だ。
https://www.asahi.com/and_M/20200930/16471219/?fbclid=IwAR3Ufg8uliS1UH1_hIuAYN2dXWHiZddORMkBeDpA3sZyKd-lhOEemkmAgDw
日本の農業政策がどのように変遷してきたのか、
日本人といえば、米。
ご飯はパンなどと比べると、おかずもヘルシーだし、バターなどの脂分も抑えられるのだからヘルシーでしょなんて思っていたけど。
3食、一回3膳の白米しか食べず、栄養バランスが恐ろしく悪く、それゆえ短命だった日本人。
そうだった。日本人の寿命は戦後著しく伸びて、今や人生100年時代とか言っているけど、
それまではずっと「人生50年」なのだった。
医療の発達もあるだろうけど、体を作るのはやっぱり日々の食事だ。
今、私たちが「日本食」だと認識しているものが、どう作り上げられていったのか。
ヴィーガンなどの食事がどういう経緯で普及してきたのか。
丁寧に書かれている。
私は、パンがあまり好きではないのだけれど、この本を読んだら政策で食べされられている感じになって、さらになんだか味気なくなってきた。
パンにこだわる素敵女子に憧れる気持ちがないわけじゃなかったけれど、この本を読んで気付いた。
別に、いい。
コロナの影響で、食事を楽しむ大切さ、食事をいただけるありがたさが身にしみた。
普段口にしているすべての食材は、誰かの手によって作られたものだ。
作ってくれた人に感謝し、今宵もおいしい食事を楽しむこととしよう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?