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日本留学、21年目

「私は、地球に留学しに来ている」っていう言葉が好きです。

最近どこかで耳にしました。自分自身が社会に上手く馴染めていないことを「地球に留学しに来た異星人である」と、ユーモアを交えて表現した言葉です。


僕自身、この言葉にめちゃくちゃ共感しました。

生きていると時々、「生きづらさ」みたいなものを感じてしまうんです。でも、「僕は地球外から来た留学生なんだから今すぐ馴染めないのは当たり前で、これから少しずつ地球の文化を学んでいけばいいんだ」そう思えると、少しばかり気が楽になりました。


僕の場合は海外への渡航経験が浅くてので、タイトルにした通り「日本留学」になります。


生きづらく感じる瞬間は結構あります。以下、どんなときに「生きづらく」感じてしまうのか、具体的に紹介します。


例えば、


コミュニケーションが苦手であること

僕は、いわゆるコミュ障です。会話下手に加え、ボキャブラリーが貧弱だから会話が始まらないし、続きません。

でも、周囲の人たちは、日本に来た留学生と同じ対応を僕にしてきます。勝手に一方的に、僕を人畜無害だと認識して、初対面であってもガードをかなり下げて接してきます。もちろん、悪い意味で。21歳なのにマスコットキャラクターみたいな扱われ方をします。日本語をたどたどしくしゃべり、簡単な単語でしか話さないから、大人しそうで、ピュアそうで、幼く見えるのでしょうね。

外国人が日本語をたどたどしく話せば、バイアスがかかって可愛らしく見えるし、「ドーモ、アリガトウゴザマーース!」「oh!ポキモン、ダイスキ!」なんて話せばもっとピュアに見える。それと一緒なんでしょうね。

実際は、腹黒くて、不真面目で、陰湿なのに。本当は、他の人と同じように普通に接して欲しいのに。



他にも例えば、

ご飯を食べるとき

僕はいわゆるクチャラーです。これには理由があって、年中鼻炎なので鼻づまりにより、口呼吸がほとんどになります。だからご飯を食べるときも、鼻がふさがっているのでどう頑張っても多少咀嚼音が出てしまいます。口閉じたら呼吸できませんから。でも、ネットを見れば「クチャラーは害悪」的な批判が圧倒的多数です。

以前コロナの時期は、黙食が推奨されていました。その時気づくんですよね、周りの人たちが一切音を立てずにご飯を食べていることに。それまでは、何かしらの会話だったりの雑音でクチャラーだとバレてなかったものですから相当焦りました。もう、2,3年経つので、今では無音で食べる方法を習得しました。口に運ぶご飯を当社比3分の1にして、咀嚼中に息止めれば何となりました。後は、噛まずに飲み込むとか。ああ、生きづらい。


おわりに

日本に留学してから、21年も経ってしまいました。まだ全然日本に馴染めた気がしません。冠婚葬祭とかテーブルマナーだとか、活字にして出版されているものは読めばたいていのことはマスターできます。

でも、空気を読むだとか、一般常識にすらならない些細なことだとかは、社会に生きて身をもって学ばないと自分のものにはなりません。

これから、生きづらさを感じることは永遠にあると思いますが、牛歩ではありますが、日々、日本留学を楽んでいきたいと思います。

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