見出し画像

ちょっと勇気を出して、1人で海へ出かけてみた(2022/5/29)

僕のアパートは海の近くにある。
と言っても、5駅ほど電車に揺られなければならない。

昔から、海を近くに感じる生活に憧れがあった。
少し早起きして明け方の海を散歩したり、夕日が沈むのをぽけ~っと眺めて物思いにふけたりする生活に、思いを馳せながら19年間生きてきた。だから、入学を機に海のあるこの街に引っ越すことが決まったとき、期待と期待で胸がいっぱいだった。

大学に入学してから2か月は過ぎただろうか。まだ友達とは呼べないけれど、一緒に授業を受ける知り合いが増えてきて、大学生活にもだいぶ慣れてきた。


2022年5月29日、晴れた日曜日の17時過ぎごろ。

ちょっと勇気を出して、ひとりで海へ出かけてみた。



今まで、海水浴や潮干狩りでしか海へ行ったことが無かったものだから、勝手の知らない友人宅にお邪魔するみたいで、気後れしていたのかもしれない。ただ、ぽけ~っと過ごすためだけに海へ出かけるのには、少々ハードルが高かったのだ。

活動目的不明の、ボランティアサークルの新歓バーベキューが16時過ぎに終わったので、1人になりたかったのもあって、ちょうどいい機会だからと海へ行くことに決めた。

昼間は、駅前ロータリーの温度計が30度を超えていて、初夏を感じさせる気持ちの良い暑さだった。夜が近づくと涼しくなるだろうと思い、自宅のアパートに寄り、古着屋で買ったばかりの黄色いシャツをひっかけて家を出た。

大学へ向かうホームと反対の、2番線から列車に乗り込む。

ガタンゴトン、ガタンゴトン・・・。

普段なら、スマホをいじって窓の外の景色なんて気にも留めないのだが、海へ向かう道中だからか、車窓からの風景はいつもと違って見えた。暮れていく夕日の光を浴びて、街並みや行き交う車や人々でさえも、慈愛に満ちた温かい陽気を纏っているように思えた。


「○○海岸駅~、○○海岸駅~。お降りの際は足元にご注意ください。小さなお子様連れのお客様は、手をつないでお降りください。」

駅から歩いてすぐ、海岸へ続く道が広がっていた。


「khoe khong?」
「Poa!」
浜辺には、ベトナム語だかマレー語だか分からないが、とにかく東南アジア系の外国人がやたらと多く海に来ていた。

そういえば、夕方になると家族や友人を連れ添って、皆で海辺へ行って、日没を眺めながら、おしゃべりを楽しむ国があると、テレビで見たことがある。どこの国だったか思い出せない。そもそもアジア圏か、それともアフリカや南米だったかですら思い出せない。ちょっと悔しい。


とりあえず、予想できない新たな発見をすることができた。ちょっと勇気を出して海へ出かけてみただけで、異国のファミリーたちが思い思いの場所で楽しそうに話す光景を繰り広げているだなんて想像もしなかったことだ。しかも、日本の、アパートから少し電車に揺られた近場で。オレンジ色の綺麗なサンセットを見ながら、愛する家族や友人と一日を終えるなんて、なんてQOLの高い週末を過ごしているんだ。


この日は、気持ちよく眠りに就くことができた。次は大学の子を誘って、海へ行ってみようかと思う。



ここまで、冗長な日記を読んで下さり、ありがとうございます。皆さんもぜひ、週末は家族や友人と、サンセットを見届けに海へ出かけてみてはいかがでしょうか?

この記事が参加している募集

QOLあげてみた

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?