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病院や薬、そしてワクチンも・・・      何故人間だけが必要?

今回は、精神科医である藤川徳美先生の著書、
「医師や薬に頼らない!すべての不調は自分で治せる」
という本の内容を紹介します。

私には、大人になってからの疑問がありました。
それは、野生動物は病院がなくても大人に成長できるのに、
なんで人間だけが病院や薬を必要として
いるのだろうという事です。

もっと言えば、縄文時代から500万年続く人類の歴史の中で、
なぜここ数百年の間に、薬というのが絶対必要なものに
なってしまったのでしょうか・・・?
このようなことを考えていると、私の頭の中には
さらに多くの謎が浮かんできてしまいます・・・・

病気を治すのが医者の仕事のはずなのに、なぜどこの病院も、
こんなに毎日混んでいるのだろう?

薬を飲んだら病気が良くなって、薬が必要なくなるはずなのに
なぜ製薬会社は利益を拡大させているのだろう?

毎年のように病院が増えているということは、
病人が増え続けているということなのだろうか?

病人が増え続けているのだとしたら、
病院に行っても病気は治らないのではないだろうか?

・・・・、なんかおかしいな~

医師は患者の病気(不快な症状)を治すことによって
収入を得ていますが、患者の病気が治ったら病院に来なくなるので、
売上が減ってしまうという利益相反の問題(利害の対立)を
抱えている職業です。
それ故に、高い倫理観、道徳観が求められる仕事のはずですが、
現実はそうとは限りません。

「薬に殺される日本人」という本を出版した内海聡医師によると、
以下のような医師が存在すると言います。

・体が未熟な幼児に、さまざまな薬を投与する医師
・健康診断を受けた人の不安を煽って、危険な薬を処方する医師
・睡眠薬を与えている患者を、認知症にしてしまう医師
・ガンを患っている人に、無神経な発言をする医師



こんなことを言えば「陰謀論だ!」と言われるかもしれませんが、
健康について正しくない方へ誘導されているような
気がしてなりません。
私は高血圧と診断されて降圧剤を飲んでいますが、医者は
「血圧をコントロールしましょうね」と薬を出すだけで、
高血圧という病気を治そうとする気はないようです。

こうなったら自分で何とかするしかないと覚悟を決めた私にも
参考となる本が見つかりました。
藤川先生が長年研究してきた栄養学の結論を教えてもらいましょう。






質的栄養失調

さていきなりですが、バランスの良い食事はなんですかと聞かれて、
あなたはどのような食事を思い浮かべるでしょうか?

例えば、次のようなメニューはいかがでしょうか。
「白ご飯、みそ汁、焼き魚、浅漬け、小鉢」
このメニューを見て「これはバランスの良いメニューだ」
思った人、結構いるのではないでしょうか。

しかし、著者は「このメニューはバランスの良い食事でも何でもない」
と言います。
このように、今の常識にのっとったバランスの良い食事を続けていたら、
みんな栄養失調になってしまうと本書で警告しているのです。
何故ならば、身体に必要な栄養素を十分量取らずに、
不必要なものばかりを食べてしまうことになるからです。

栄養失調と言えば、食べる量の絶対量が足りていない栄養失調のことを
思い浮かべると思いますが、著者が問題視する栄養失調は、
必要なものが足りずに、要らないものが多すぎるという質的栄養失調です。

質的栄養失調を具体的に説明すると以下のようになります。

・糖質過多
・タンパク質不足
・脂肪酸不足
・ビタミン不足
・ミネラル不足



著者は、あらゆる慢性疾患を分子栄養学で治せると言います。
医者に頼らずとも自分で治せるのです。

栄養の領域では、糖質制限が一般の方にも浸透し、パラダイムシフト
(考え方や価値観の変化)が起きています。
最も必要な栄養素は炭水化物ではありませんから、糖質過剰が
慢性疾患の大きな原因であることが広く知られつつあります。

この前提を踏まえて、「では何が必要なのか」を知ることが大切です。
自分で自分の身体を守るためにはどうすればいいのか・・・?、
自分の健康を医者任せにせず、健康的な自分を取り戻すために
考えていきましょう。






タンパク質不足があらゆる病気になる

タンパク質というのは、人間にとって必要な第一の栄養素であり、
人間の身体は水分を除いた約70%がタンパク質です。

タンパク質は合成と分解を繰り返していますから、供給し続ける
ことによって、健康な状態を維持することが出来ます。
ところが、一般的なバランスの良い食事では必要量のタンパク質を
摂取することが出来ず、不要な糖質が大部分を占めているから
問題なのです。
これが、質的栄養失調をもたらして慢性疾患の原因になっています。

タンパク質が足りなくて病気になっているのだから、
タンパク質が満たされていけば病気は治ります。
つまり、タンパク質が勝手に慢性疾患を治してくれるという事です。
自然治癒力という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、
タンパク質が慢性疾患を自分で勝手に治してくれることを
自然治癒力と言うのです。

今の常識にのっとったバランスの良い食事を続けていると、
殆どの人がタンパク質不足に陥ってしまいます。
体調不良や慢性疾患に悩む中高年の殆どが、
30年来のタンパク不足なのです。
まずは、そのタンパク不足を改めなければ、慢性疾患なんて
治るはずがありませんから、自分でそのことに気づいて、
食生活を変えるしかありません。

タンパク質が不足すると、あらゆる病気になり、
恐ろしいデメリットがあります。
ここではタンパク質不足のデメリットについて
ごちゃごちゃと述べることはしませんが、
「タンパク質の不足は健康にとても悪い!」
覚えておいてください。

逆に言い変えれば、タンパク質をきちんと摂取することで、
あらゆる病気が治ってしまうという事になります。


具体的に、どれだけのタンパク質を摂取すればいいのかというと、
健康の維持と病気予防のためには、「自分の体重 ×1g」
タンパク質摂取が必要で、これが1日当たり最低限の摂取量です。

特に悪いところが無く、単なる健康維持のためという理由であっても、
「自分の体重 ×1g」というギリギリの量ではなくて、余裕をもって
「自分の体重 ×1.5~2g」は確保してほしいです。
成長期の学生や妊婦、授乳中の女性の場合は、確実に
「自分の体重 ×1.5g」が必要です。

食べ物に含まれるタンパク質の例を挙げると、卵3個で20g、
牛肉200gで30gですから、体重が50kgの女性ならば、
1日に卵3個 + 牛肉200g相当の食品を食べるというのが
最低ラインになる訳です。
このように、自分自身のタンパク質摂取量を計算して把握しましょう。

※厚生労働省発表の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、
1日に摂取するタンパク質の推奨量を定めています。
成人男性では、18~64歳で65g、65歳以上は60g、
成人女性では、年代を問わず50gが推奨量です。



そして、足りない分はプロテインで補うのが効果的です。
このように言うと、タンパク質の過剰摂取を心配する人が
いるかもしれませんが、それを恐れる必要はありません。

何故ならば、1日あたり「自分の体重 ×4.4g」までは安全であると
示されているからです。
成人男性、体重65kgならば286gに相当します。
【65(kg)× 4.4(g)= 286(g)】

これは、ファインラボなど90%含有のプロテインならば、
1kgのプロテインを3日間で飲み切る量です。
これだけ大量にプロテインを飲めと言っている訳では
ありませんから、たんぱく質過剰症の心配はありません。



プロテインは、身体が吸収できる最大量を心掛けて飲んで
いただきたいので、お腹を下さない程度に飲んでください。
繰り返しになりますが、殆どの人は食事から十分な
タンパク質を摂取できていません。
著者の藤川先生が経営する病院では、男女ともに1日20g相当の
タンパク質を、プロテインから摂取するように
指導されているそうです。

なかには、プロテインは飲みにくくて、お腹の調子も悪くなって
しまうという方がいますが、それは今まできちんとタンパク質を
摂取してこなかったことが原因です。
通常は2~3か月継続すると、徐々にタンパク質の消化吸収能力が
向上して、規定量が飲めるようになります。

ここまで、プロテインを摂取しましょうと言ってきましたが、
そうすると、どんなプロテインを飲めばいいのかという疑問が
出てくると思いますので、チョイスするプロテインについて
解説します。

結論から先に申し上げると、プロテインは
「ホエイプロテイン」の一択です。
実際の臨床における印象でも、圧倒的にホエイプロテインには
効果がありました。
ホエイプロテインであれば、どのメーカーの製品でもOKですが、
参考までに著者が利用している3種類のプロテインを紹介します。
どの商品も、Amazonや楽天市場など、通販で購入できます。


1.ファインラボ 
1kg:約4,000円~


2.ビーレジェンド
1kg:約4,000円~


3.ダイマタイズ
25回分(907g):約7,300円~



さて、ここまでプロテインの重要性を強調しても、
どうしてもプロテインは飲めないという人がいます。
どうしてもプロテインを摂取できない場合は、代わりに
卵を毎日5個食べてください。
プロテインを飲めないのであれば、卵でしっかりとタンパク質を
補いましょう。






糖質制限

糖質が体に悪いというのは、もはや常識であり、糖質制限を
タンパク質摂取と同時に行うことが効果的です。

とはいえ、きちんとタンパク質を摂取する生活を続けていれば、
糖質制限は圧倒的に楽になります。
糖質制限を開始するということは、パンや米、麺類、お菓子などを
控えることになり、そのぶん肉や魚、卵、チーズなどを
増やすことになりますので、必然的にタンパク質の摂取量は
増えますから、自然に糖質を制限することに繋がります。

タンパク質が満たされていくことで、甘いものが欲しいという欲求も、
白米をお腹いっぱい食べたいという欲求も抑えられます。
タンパク質は満腹感を与えてくれますので、摂取する糖質の量は
自然と減っていくことでしょう。





メガビタミン

さきほどは、タンパク質の重要性について解説してきました。
タンパク質をしっかり摂るということがSTEP1で、
次のSTEP2はメガビタミンです。

メガビタミンとは、たくさんのビタミンという意味です。
STEP2では、ビタミンを多く摂ることが重要なのですが、
タンパク質不足の人がSTEP2を実行しても、思うような効果が
得られませんので、タンパク質を十分量摂取してから
STEP2に進んでください。

メガビタミンを開始する前に、まず満たす必要があるのが鉄分です。
特に女性の心身の不調は鉄分不足が影響しています。
他のビタミンは、まず鉄分不足を解消してから摂る方が効果的です。



鉄分不足は私たちの身体に様々なデメリットがあります。
例えば、うつ病やパニック障害のほとんどが鉄分不足から生じています。
著者のクリニックでも実際に、うつ病やパニック障害の患者に対して
鉄分を投与したところ、みるみる回復していったそうです。
日本は貧血大国だと言われていますが、貧血の症状が出ていなくても、
鉄分不足の人は多いのです。
貧血の指標はヘモグロビン値ですが、これが基準内であっても、
体内に貯蔵されている鉄の量を表すフェリチン値が低い人は、
隠れ貧血と言われます。

フェリチンは体の組織の細胞膜に存在して、鉄と結合している
タンパク質の1つです。
具体的にどんなサプリを摂ればいいのかは後でまとめるので、
今は「鉄分が重要で、それを食事で摂取するのは難しいから
サプリで補う必要がある」
というところだけ
覚えておいてください。





ATP

皆さんはATPという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
高校で生物を学んでいた人は知っているかもしれませんが、ATPとは
私たちが様々な生命活動をする上でのエネルギーとなるものです。
ATPは生体内のエネルギーを貯蔵したり、供給したり、
運搬を仲介したりする、とても重要な物質であることから、
生きるためのエネルギー通貨とも呼ばれています。

ATPが無いと、人間は動くことが出来ませんから、
機械を動かす電気にも例えられます。
身体を動かすにも、頭を使うにも、呼吸をするにも、
食物を消化吸収するにも、ATPが必要なので、
「ATPが十分ある=元気に過ごせる」ということです。

生体のエネルギー代謝の目的は、必要に応じてATPを作り出すことです。
食事から得た糖や脂肪が持つエネルギーは、ATPという分子に
変換されて、初めて使えるということになります。

一方、ATP不足は慢性疾患などの病気をもたらします。
現代の質的栄養失調は、糖質過多+タンパク質不足+脂肪酸不足+
ビタミン不足+ミネラル不足に原因があると考えられます。
このような食事を続けることで、エネルギー代謝が上手くいかなく
なって、エネルギー不足になります。
それがすなわちATP不足なのです。

ATPを量産するために有効なビタミンとミネラルの組み合わせが、
ATPブーストサプリメント4点セットです。

これは、著者の提唱するメガビタミンのスタートセットであり、
基本セットです。
ATPブーストサプリメント4点セットを具体的に言うと、
鉄分、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンEになります。

ATPセット1日の摂取目安量は次の通りです。
これらのサプリメントは、通販で普通に購入できます。


1.鉄分摂取
Nowアイアン36㎎ 必要量:約100㎎
90粒(3か月分) 1,600円~



2.ビタミンB摂取
NowB50コンプレックス 必要量:100~300㎎
100粒(約100日分) 2,700円~



3.ビタミンC摂取
NowC1000 必要量:3000~9000㎎
100粒 1,880円~



4.ビタミンE摂取
NowE400(d-α トコフェロール含有) 必要量:400~800IU
250粒 3,600円~



メガビタミンの始め方について、興味のある方もいると思いますので
男女別に解説しておきます。

男性15歳以上の場合、クリニック初診時は
ホエイプロテイン規定量(20g)×1日2回

ビタミンB50

ビタミンC1000

ビタミンE400で開始します。

多くの男性はタンパク不足が軽度~中程度のため、規定量のプロテインを
飲めない方は皆無で、ビタミンB,C,Eも普通に飲めます。
そして、鉄分が必要な方はほとんどいません。

女性15歳以上の場合、クリニック初診時は
ホエイプロテイン規定量(20g)×1日2回で開始しますが、
違和感があったり、お腹を下すようなら
5g ×1日3回に減量

1週間後にプロテイン規定量(20g)を飲めていれば、
タンパク不足が軽度~中程度なのでATPセットを開始

規定量のプロテインが飲めなかった人は重度のタンパク不足と考え、
プロテインが飲めることを最優先して,ATPセットは開始しません



ここまでの説明を読んで、ちょっと難しいとか、面倒くさいと思った人が
いるかもしれませんが、これは著者の藤川先生が長年研究してきた
栄養学の集大成であり、その結論を教えてくれていることは
非常に恵まれている事なのです。

藤川先生のクリニックには全国から患者が集まっているそうですが、
この内容を実行すれば藤川先生のクリニックを訪ねる必要はありません。
自分でも不調は治せます。

さらに、ここまで達成した人が健康維持や病気予防の強化を目的とした
アドオンセットというプログラムもありますので、興味がある方は
この本を購入してみてください。




終わり

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