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酔っ払い名物教授は大人気 千鳥舌にて講義愉しや

タイトルの元ネタ記事

 1980年代にもまだいましたよ、酔っ払い教授。うちの学校にもいましたが、案外あちこちにいたんですかね。今ならほんと、完全に存在が「アウト!
 我が校の酔っ払い教授も元記事と同じく不思議に大人気でした。もう名物でしてた。なんかね、見ててオモロイんだもん。
 あるとき名物酔っ払い教授が青白い顔で講義にやって来た。いつもなら独特の口調で舌の酔拳炸裂!ってな具合に唾飛ばしながらしゃべくりまくるのに、声に覇気なく、弱々しく、今にもどこかへ逝ってしまいそうな様子。しばらくしてぷっつりと黙った。うなだれて身動きしない。まさか本当にどこかへ逝ったかと、大講義室がざわめいた。そのとき。
ちょっと失礼
と立ち上がってひな壇から消えた教授。ほどなく、足取り軽く――でも千鳥気味――血色良く、鼻歌でも歌いそうなご機嫌な表情で戻ってきた。
「いやぁ、ガソリンが切れたもんで、ちょっとひっかけて補充してきました」
 そのあとは、酒に赤く染まった顔でいつものごとく喋る、喋る。
 他の教授たちは、一体この酔っ払い教授のことをどう思っているんだろうと思っていたら「ああ、あのアル中ね」と諦めモード。今ならこの「アル中」発言も「アウト!」だよね。
 この酔っ払い教授がなぜ酔っ払い講義をするようになったかというと、赤塚不二夫のように実はシャイで人前でうまく喋れず、アルコールの力を借りて講義を乗り切るようになって、そのままアル中になったという噂だった。それはそれで気の毒に思うところもある。

 今思い返してみると、他にも今なら「アウト!」な方々がぎょうさんおりましたな。
「今、女子学生が男子学生の隣に安心して座っているのは、絶対、レ○プされないって確信しているからで……」
 例えが悪いわ!
「H○Kは払わんでよろしい。TVの有無を確認するって家に入ろうとしたら不法侵入で訴えればよろしい」
 今じゃ国会中継もなくなり国家放送局の姿も薄れ、民放を真似た番組作りに心血注ぎ(でもマンネリ)民放との境界が薄れ、Eテレ以外の存在意義も薄れて存続自体がちょっと怪しいですけどね。いや、その前にTVの有無確認のために家宅捜査(大げさ)って、もう現代の感覚では完全に「アウト!」でしょ。
 天皇陛下を「お天ちゃん」と呼ぶ教授もいたなぁ。こちらは、戦前戦中ならアウト!」。不敬罪で牢にぶち込まれてた。

 しtみると「アウト!」の規準もファッションと同じで、時代で変遷するのだね。

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