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星屑の魂とても漆黒の空を行かんば一糸と光る

 タイトルは、たまたま新聞の広告欄にあって、目に付いた本のタイトル『僕たちは星屑でできている』から浮かんだ短歌もどき。
 10代向けだが、タイトルにがすごく印象的だ。
 ティーン向けなので、もしかしたら私の英語力でも原書が読めるんちゃうかと思い、探してみた。

 
 すると原書と和書の表紙のデザインは全く同じだが、タイトルが全然違った。原題は『The Crossing
 この原題は、ストーリーの筋が超端的に表わされている。これはこれで良いのだけれど、これを日本語直訳してタイトルとしたら、果たして日本の読者は表題を見て一発で心引かれるだろうか。
そう思うと、この『The Crossing』を『僕たちは星屑でできている』とした訳者だか編集者だかは、凄いと思う。これが感性――センスからなのか、職業的経験知からきたのかわからないが、脱帽である。

 実は、先日、たまたまこんなnote記事(↓↓)を目にしていたので、


 この小説の原書と翻訳本のタイトルが違うのに、表紙デザインがまったく同じことが気になったわけである。
 翻訳ものの書籍って、タイトルが原書と一緒またはほとんど違わないのに、書籍表紙デザインが全然違うものもあれば、その逆で表紙デザインは一緒なのにタイトルが全然違うものもある。日本の有名な小説が全然違うタイトルで海外の書店に翻訳本が並んでいたら、それを見ても一見では自分の知る小説とは気付かないことがあるのではないかと、ちょっと不思議にも面白くも感じた。
 本なんて身近にあるものだけれど、案外、出版の裏側は知らなくて、へぇ~っと感心したり、驚いたりすることが結構ありそうである。

 それにしても、上記記事(リンク)にある日本の翻訳本表紙を見て、日本って未だに「フジヤマ・ゲイシャ」の国なんだなぁと、ちっとも変わっていない日本のイメージに笑った。まあ、昔との違いと言えば、精々それにジャパニーズ・アニメや漫画のイメージがくっ付くぐらいなんだろうな。

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