妊婦になって気づいた、日常に潜む思いもよらないプレゼント
マタニティマークをつけて出かけるにようになって、気づいたことがある。思ったより、みんな周りを見ていない。
電車内ではスマホに夢中の人が多くて、座ってる人の目の前に立っていても気づかれない。道を歩いていても、急いでるのか、すれ違いざまにバッグが当たったことにも気づかない人がいる。
特に駅などの混雑した場所では、みんなせかせかと歩いているので、いつぶつかられるか気が気でなくて怖い。でもこれは、妊婦になってはじめて感じたことだ。
相手の立場になって考えるって、難しい
妊婦じゃなかった頃を思い出すと、体調がよくなくて電車で絶対座りたいと思う日もあったし、急いでいて駅で早足で歩いたことなんてたくさんある。
それが当たり前で、その行動に怖さや寂しさを感じる人がいるなんて、考えたこともなかった。
よく「相手の立場になって考えよう」と言われるし、私も「うんうん大事だよね」と当たり前のように捉え、実践してきたと思っていた。でも実際は、それってすごく難しいことなんだなと思う。
他人の行動に不満を持つのではなく、自分が余裕を持つ
マタニティマークに気づいてくれない、と少し不満に思うこともある。でも相手側にも事情はあるかもしれないし、そもそもこちらの気持ちを察してもらうのは難しいこと。
それならば、他人がしてくれないことに不満を感じるのではなく、してくれなくても大丈夫なようにする方がいい。電車で座れなくてイライラするのではなく、座れる時間帯に電車を利用する・車を利用するなど、少し大変でもやりようはある。
他人の行動は変えられないが、自分が気をつけることはできるから。
余計なストレスは抱えない
他人に期待せず自分で何とかするのは、一見ネガティブな考えに思えるかもしれない。でも余計なストレスを抱えないので、心の安寧が保てるというポジティブな面がある。
見知らぬ人だけでなく家族や知り合いでもそうだが、他人への期待が裏切られるとイライラすることは多い。それならば、自分で自分を大切にしてあげる方が確実なのだ。
もちろん自分でできる範囲は限られているから、難しければ他人を頼ることは大切。私は自分でやり切ろうとする傾向があるので、気を付けたいところではある。でも基本的には、他人ではなく自分を変える方向で考えたいなと思っている。
他人からの配慮は、思いもよらぬプレゼント
一方で他人からの気遣いをいただくことも、もちろんある。知り合いはもちろん、見知らぬ人からの配慮ほど、心が温まることはない。いつ貰っても嬉しいものだが、他人に期待しないというスタンスでいる方が、よりありがたみを感じるんじゃないだろうか。
思いもしないタイミングで貰ったプレゼントのような、びっくりしてワクワクして心がぽかぽかするもの。妊婦に限らず、みんながそういう風に捉えられたら、心穏やかに過ごせるんじゃないかな、と思った。
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