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譜久村聖ちゃん卒業に寄せて。出会ってくれてありがとう。

私の大好きなアイドル、モーニング娘。’23のフクちゃんこと譜久村聖(ふくむらみずき)ちゃんがグループを卒業した。

フクちゃんはモーニング娘。に約13年間在籍し、約9年間リーダーとしてグループを引っ張ってきてくれた。グループ加入前のハロプロエッグでの活動も含めると、アイドルとしてのキャリアは約15年に渡る。


卒業コンサートは11/29に横浜アリーナで行われた。また、全国各地の映画館でのライブビューイングやCSでの生中継も行われた。残念ながら私は横アリのチケットを取れなかったので、地元の映画館からライブビューイングで見守った。

今回は卒業コンサートの感想を書いていく。

「いつも通りの私たちを」と言える凄さ

コンサート序盤のMCでのトークでフクちゃんはこんなことを言った。(正確に覚えてないので要約)

振り返ると、今までみんなで良い公演を作ってこれたな〜と思う。
だから今日も「いつも通りの私たち」を見てもらいたい。

はい。もうこんなん言われたら泣きますって。そう、いつだってモーニング娘。は素晴らしいパフォーマンスを届けてくれていたから。

これまで自分たちが積み上げてきたものに自信があるからこそ出てくる言葉だ。そして、この日もその言葉通り「いつものモーニング娘。」を見せてくれた。卒業コンサートだからバチバチに仕上がっているのではない。バチバチに仕上がっているのがデフォルトなのだ。

常にベストのパフォーマンスをファンに届けること。言うは易く行うは難しだ。だが、モーニング娘。それを当たり前のようにやってきた。改めて、すごいグループだと思う。

ぴあ音楽 より
フクちゃんを先頭にセンターステージに降臨。かっこいい。

愛に溢れた卒業セレモニー

コンサートの終盤は卒業セレモニーが行われた。

フクちゃんはまるでウエディングドレスのような白を基調としたドレスを身にまとい登場した。その姿は息をのむほど美しく神々しかった。卒コンに合わせてビジュアルを完璧に仕上げてきたのだろう。感服である。

ぴあ音楽 より
手紙の朗読をするフクちゃん
ぴあ音楽 より
「I WISH」をソロ歌唱するフクちゃん



セレモニーではフクちゃんから手紙の朗読があった。

その手紙の中で、フクちゃんは「私は幸せです」と言っていた。そのときの表情は一片の曇りもなく晴れやかで、心からそう思っているのだと分かった。15年という長いアイドル生活。華々しいステージの裏にはファンには分かりえない苦労も数え切れないほどあっただろう。それらを全部ひっくるめて「幸せ」ときっぱり言い切る姿は、とても潔く眩しかった。
推しのこんなに晴れやかな表情を見ることができるのはヲタク冥利に尽きる。こちらこそ、あなたを推すことができて幸せです。

手紙の中で、各メンバーへのメッセージも読まれた。それぞれへのメッセージを愛おしそうに読む様子から、フクちゃんのメンバーへの愛が伝わってきた。特に、若手へ宛てたメッセージは先輩というより姉もしくは母のような印象を受けた。

「後輩に夢を託すことが夢」
かつてフクちゃんはこう語っていた。フクちゃんからの愛と夢を受け取った若手たちは、きっともっと大きく成長していくだろう。フクちゃんが卒業しても、フクちゃんが育んだモーニング娘。は続いていく。私はこれからのモーニング娘。が楽しみでならない。

そして、手紙の中でフクちゃんは自分のファン向けてこう言っていた。手紙の内容の中で一番印象に残ったフレーズだ。

出会ってくれて、見つけてくれてありがとう。

フクちゃんはつくづくファン想いの人だ。私はフクちゃんに出会ってハロプロにハマり、人生が変わった。「ありがとう」と言いたいのはこっちなのだ。フクちゃん、アイドルになってくれてありがとう。もうこの時点で私の涙腺は崩壊し、嗚咽を上げながら聞いていた。

13年前、初々しい14歳だったフクちゃんはグループに加入した。加入から4年の間に先輩メンバーは全員卒業してしまい、史上最年少の18歳でリーダーに就任した。キャリア的にはまだまだ若手の状態でリーダーのバトンを受け取るのは相当の覚悟が必要だっただろう。苦労が絶えなかったと思う。そんな中、フクちゃんは後輩たちを引っ張り、自分自身もスキルを磨き、愛を持って役割を全うしてくれた。

手紙の朗読を聞いていると、フクちゃんのこれまでの歩みが思い出されてきた。フクちゃんを推してきて良かった。

手紙の後は名曲「I WISH」を歌ってくれた。

人生って素晴らしい

I WISHに何度も出てくるフレーズだ。このフレーズをやりきった表情で歌って卒業する。なんと美しい卒業だろうか。どうか卒業後のフクちゃんの人生も素晴らしいものになりますように。いや、なる。絶対なる。そうじゃないとおかしいもの。


まとめると、卒業セレモニーは愛に溢れていた。フクちゃんからグループ、メンバー、ファンへの愛。メンバー、ファンからフクちゃんへの愛。
フクちゃん、そしてモーニング娘。を応援してきたよかったと心から思えるセレモニーだった。この公演を作ってくださった全ての人に感謝を伝えたい気持ちでいっぱいだ。

先輩の卒業が後輩たちに与える影響

13年前フクちゃんがグループに加入した年に、当時のリーダーだった高橋愛ちゃんが卒業した。愛ちゃんは人気実力ともに歴代トップクラスのメンバーで、卒業コンサートには大勢のファンが駆け付けた。

アイドルとして駆け出しだったフクちゃんにとって、愛ちゃんの卒業が与えた影響は大きかったのではなかろうか。最高のパフォーマンスを見せ、ファンを愛し、ファンに愛されながら卒業していった愛ちゃんの姿はフクちゃんの記憶に刻み込まれただろう。

そして今年はモーニング娘。に新メンバーが2人が加入した。(17期メンバー)
17期の2人にとって、この秋ツアーは初めてのツアーだ。きっと、初めてだらけで分からないことだらけだろう。そんな中で大先輩であるフクちゃんが卒業していく…。私はそんな17期の2人に愛ちゃんを見送った若かりし頃のフクちゃんを重ねた。

超満員の横浜アリーナで温かい声援を受けながら卒業していくフクちゃん。そんなフクちゃんを見て、17期の2人は何を思っただろうか。きっと彼女たちにとって財産になっているだろう。

13年前、バトンを受け取ったフクちゃんが今度は渡す番になる。この歴史を見守ることが、長年同じグループを推し続ける醍醐味だろう。どうかこれからもこのバトンを後輩たちに渡し続け、何年何十年とグループが続いてほしいものだ。

総じて、本当に素晴らしいコンサートだったと思う。

最新曲、定番曲、懐かしの曲とまんべんなく組み込まれたセットリストに、華やかな演出。衣装もヘアメイクも気合が入っていてみんな可愛かった。事務所がフクちゃんの卒業コンサートに関してリソースをがっつり割いてくれているのが伝わってきて嬉しかった。それに応えたメンバーたちももちろん素晴らしい。

そして、現場のヲタクたちの気迫も凄かった。ライブビューイングでも会場のコールがしっかりと聞こえており、臨場感がすごかった。ああ…現地に行きたかった…。今年の5月からコンサートでの声出しが解禁された。フクちゃんの卒コンが声出しOKで開催できて本当によかった。

フクちゃんの卒業後の具体的な予定については何も発表されていない。しばらくは休養するとのことだ。

15年間走り続けてきたのだ。しばらくはゆっくりしてほしい。私はただひたすらにフクちゃんの幸せを願っています。


以上、ヲタクの超長い独り言でした。
最後まで読んでくださってありがとうございました。

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