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【認知症介護メモ】猫の恩恵

保護猫「はむ」くんとの生活が始まって
10カ月が過ぎた。
認知症の母に
いい影響が
あっただろうか・・・と振り返ると、
悪いことは
起きていないと断言できる。

強いて言えば、
「はむ」が巻き込まれたであろう
問題(疑惑)は
1つ起きた。

メリット

母が猫に話しかけるようになった

昔から話し好きな母。
クモ膜下出血発症以前の元気な頃から、
イヌやネコにも話しかけるのは
日常茶飯事だった。

「はむ」に話しかけるようになったのは、
今年5月くらいからだろうか。
二世帯の間の仕切り廊下を
ビビることなく、
「はむ」が行き来し、
母親側のスペースで
寝るようになった頃だった。

「何してるの?」
「眠るの?」
「おなかすいたの?」

母に話しかけられても、
「はむ」の表情は何も変わらず。
母の顔をじっとみつめているだけ。

こんな、猫が目の前にいるとき、
母の認知機能に低下はみられない。
困った主張をすることはないから
不思議だ。

はたから見たら、
母から猫への〝一方通行〟の
話しかけなのだが、
ひととおり話し終えると
母は、表情もやわらかく、
自分の部屋に戻る。

私は
これでいいと思っている。

デメリット

外に逃がした?

今年5月下旬、
「はむ」が突然姿を消した。
インターホンが鳴ったり、
玄関ドアが開くと、
物陰に隠れてしまうほど
警戒心が強いのに、
結果的に
外に出てしまった。

一体、何が?

いろいろ原因を探ると、
いなくなる前の数日間、
母から猫への話しかけで
気になる言葉があった。

「外に出たいの?」

「はむ」は、
母側スペースの勝手口のガラス越しに、
外を眺めることがあり、
目の前に蚊やチョウ、
スズメなど飛び回るものが現れると
「ニャッ、ニャッ」と声を出し、
威嚇(?)することがあった。

その勝手口の扉には
2つのカギがついているが、
どれもすぐにつまみ(サムターン)を回せば
解錠できる状態になっていた。

もうひとつ、今から30年以上前、
母が猫を飼っていた当時は、
現代のように
飼い猫を外に出すリスクが
浸透しておらず、
猫が外に行きたがれば、
外に出し、
帰ってきたら
家に入れるという
飼い方をしていた。

これらのことから、
母が
「はむ」を
外に逃がした
可能性が高まった。

ただ、
行動の証拠がないため、
可能性でとどめている。
特に追及もしていない。

そのかわり、
猫を外に逃がす可能性を
限りなくゼロにする対応をした。

勝手口、玄関のドアのカギは、
内側のつまむ部分(サムターン)が
外せるタイプのため、
施錠したら
サムターンを外すようにした。

さて、逃げた
(外に出されてしまった?)
「はむ」のその後。

私がネットショッピングで
捕獲器を購入し、
大好きな「ちゅ~る」や
「煮干し」を仕掛けておいたら、
いなくなってから7日後、
「ガシャン!」と扉が閉まり
無事、捕獲に成功した。

捕獲された直後の「はむ」

まとめ

母の反応を見る限り、
動物とふれあうのは
いいことのようだ。
しかし、
動物と同居という場合は、
それなりのリスク、
手間がかかることを理解して
介護する側の対応が求められる。

捕獲器から出たあと私の布団の上で爆睡する「はむ」


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