新しい詩「闇を置いていった人」
『闇を置いていった人』
部屋の明かり 消す
闇の中 目をつむる
自らの闇と
さっき 私の家に
闇を置いていった
不幸なお義姉さんの闇
くるくる くるくる
かき混ぜてみる
イヤだけど
混ぜてみる
お義姉さんには
悲しい出来事があった
だから
同じ闇だもん
混ざるはず
くるくる くるくる
じゅわ じゅわ じゅわ じゅわ
色の違う闇が
同じ黒のなかに
溶けこむ
溶けこませる
愛している と
信じたい
だって 愛している人の
愛している人だもの
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