Yu-Hi

看護と人間が好きで、いろいろと模索しているうちに離島にハマって移住しました。古くて新し…

Yu-Hi

看護と人間が好きで、いろいろと模索しているうちに離島にハマって移住しました。古くて新しい島の生活と健やかな人づくりの関係を探っています。島のこと、看護のこと、移住のこと、日々感じていることなどを綴っていきたいと思います。

マガジン

  • 離島と看護

    移住の話、離島生活を通し感じたことを綴っていきます。

  • 好きなうた

    個人的に好きな言葉や詩を綴っていきます

  • 考えごと

    考えていること、ひとりごとをまとめてみました

  • ゆめのはなし

    毎日夢を見ます。その夢を書き起こしてみました。いつかなにかに使えないか貯蓄中

最近の記事

  • 固定された記事

離島と看護と私

こんにちは。 看護の仕事が好きで、1人でいろいろと模索しているうちに、気づいたら暖かい南の島へ移住した看護師です。 離島を通して考えることや感じることを綴っていきたいと思っています。 私は看護師を始めた頃から、海外医療や離島医療に興味がありました。 30歳になって、仕事をやめるタイミングがあり、思い切って離島へ行ってみることにしました。 私を派遣して下さったのは、こちら 海外医療や離島医療、気になるのでちょっと見てみたいという方、はじめの一歩におすすめです。 看護師になっ

    • 音楽とともに

      奄美大島群島には、奄美民謡、‘’シマ唄‘’があります。 各島々の歌、各集落(シマ)の歌。 民謡というと、歌っているのは限られている人と思っていたのですが、奄美大島群島では、子どもから高齢者まで、いろんな世代の方が歌います。 長い間苦しい生活をしていた奄美の人々にとっては、唄うことが楽しみであり、つらい気持ちも嬉しい気持ちも唄に変えて表現していたそうです。 そのためか、現在でも歌や音楽、踊りは身近にあり、男女関係なく楽しんでいる方が多いように感じます。 それぞれに唄が好き、踊り

      • 意見をいうこと

        私が驚いたことの1つとして、島の方々は「自分の意見を述べる」ということです。 とある集まりに行ったとき、10‐15人くらいいた場で、意見を求められる時間がありました。「どうしようかな」と考えている私の横で、手がパッ、パッと挙がっていきます。そして自分の意見を述べ、参加者同士で質疑応答が行われていきました。しまいには、手を挙げずに話し出す人も出て、なんとも活気のある場でした。 私が地元にいる時は、意見を求められる時間になると、手は挙がらないことが多い環境にいました。また仮に

        • 島の人の「しごと」

          島で大きな職場といえば、役場か製糖工場、病院。 土木や建設業、黒糖焼酎酒造、小売店。 主に中小企業、そして個人経営が多いです。 喜界島では高い山が少なく、広い平坦な土地を活かし、農業が盛んに行われています。サトウキビ、ゴマ、野菜など様々な農家さんが働いています。 農家さんの1日は、日が昇る前からスタート。 10時にはひと休憩。そしてそのまま家事などを行います。 夏場の昼は日差しがとっても強いので、日が傾いてきた15時頃から再度農作業をし、1日が終了というパターンもあるとか

        • 固定された記事

        離島と看護と私

        マガジン

        • 離島と看護
          9本
        • 好きなうた
          6本
        • 考えごと
          1本
        • ゆめのはなし
          2本

        記事

          Fight song

          心折れそうになった時に聴きたくなる曲です。 毎日一生懸命頑張っているみなさんへ This is my fight song Take back me life song Prove I´m alright song My power´s turned on Starting right now I´ll be strong I´ll play my fight song And I don´t really care if no

          Fight song

          地方創生の足し算と掛け算

          地方にいると、地域活性に取り組んでいる方や地域おこし協力隊の方に出会います。 他地域から来ると、文化や考え方の違い、スピード感の違いや意見が通らないなどでモヤモヤすることもあると思います。 でも誰かが地域のために動き続けることで、地域に対する意識が向くのではないでしょうか。地元の方は、よくも悪くも生まれ育った地域のエッセンスを吸収して成り立っているので、地元を否定することは自分を否定することにもなりかねません。そしてまた、生まれ育った地域をどうにかしようという気持ちは、意識を

          地方創生の足し算と掛け算

          島のつながり

          喜界島は人口約6,700人です。 前回もお話しましたが、島では「誰かは誰かの親戚」です。 奄美群島では自分より年上の方を「〇〇ねぇ(姉)」、「△△にぃ(兄)」 と呼ぶ習慣があるようです。そして年下は名前で呼ぶことが多いです。 最初に聞いたのは、職場でした。 近しい親戚か親しい仲なのかと思っていましたが、よくよく聞いているとそうではありませんでした。肩書きの前に「その人」。 ちなみにおばあちゃんは「おばぁ」もしくは「〇〇おば」。 これも自身の祖母だけでなく、高齢の女性に対し使

          島のつながり

          島の民に対する関心

          そもそもなぜ、島にハマったのか。 看護の仕事を通し、健康とは?元気とは?幸せとは?ということを考えるようになりました。 病院では病気を治すことはできても、その後のその人の人生がどうかまでは考えきれません。 病気があるところから関わりは始まり、治ったら疎遠になってしまいます。しかしそれが一般的です。 仕事で患者さんに出会う度、この方がここまでどのような人生を歩んできたのか、これからどうしていくのか、この人においてこの病気の意味はなんだろうか。 そんなことを考えていたら、仕事

          島の民に対する関心

          Sunshine

          奄美大島群島は島唄にあるように、歌や踊りがとても身近にあります。 喜界島からも素敵な曲がたくさん生まれています。 今回は喜界島出身の歌手、Akiko Togoさんの「Sunshine」よりお届けします。 晴れの日も 雨の日も 嵐にたえる日も 変わらない笑顔で いつもそばに 君が居てくれた You´re my sunshine, you´re all of my life You´re all I need, you make me smile again 君の僕の 僕の太陽

          Sunshine

          ないものはつくる

          ほしいものがない時は、このご時世、ネット通販というものが使えます。 もちろん、離島にも配達していただけます。 しかし、前回も記載したように、天候で飛行機や船が運行しないこともあり、いつくるか確証はもてません。特に生ものは危険。そして運送費用も高い。こちらから送る際は天気予報をみつつ、無事に着くよう願いをかけて送り出します。 そういうわけで、島では、ないものは 「つくる」、「生み出す」 という精神がみえます サンゴや木を使ったり、海に漂着したものを使ったり… そこら中に創意

          ないものはつくる

          複雑なバリケード

          古い悲しい出来事は あの時乗り越えたはずなのに どうも蓋をしただけだったようで ふとした時に首をもたげてくる なんだろうこの違和感 嬉しいのに嬉しくない なにか まっすぐに進んでいこうという気持ちの 足を引っ張る 鈍色の不安 もうあの時の記憶はたしかではないけれど きっとすぐに起き上がろうとして 悲しい思いを奥に押し込めてしまったのだろう もう終わったことと言って 見ないふりをしていたのだろう 見たくなかったのかもしれない 一度折れてしまった楽しい気持ちは また同じと

          複雑なバリケード

          「ない」こと

          離島には「ない」が多いです。 島根県の離島、海士町ではすでに2011年に「ないものはない」と宣言しています。潔いですね! 「ない」ところからどう考えるか、なにが「ない」のか… 喜界島にもコンビニはないし、映画館もありません。 チェーン店はお弁当屋さんが1件のみ。 たまにやってくる牛丼チェーン店の移動販売車は、期間中連日大賑わいです。 しかしこの「ない」状況にはそのうち慣れてきます。 よく見れば、スーパーは2件あるし、薬局も2件あります。 ホームセンターもあるし、100

          「ない」こと

          島の空港

          島について最初に驚いたことは、空港のコンパクトさでした。 飛行機を降りてから、空港内に入る扉は手動。 荷物は入ってすぐのカウンターで受け取り。 5歩進めば、右手には受付カウンター。 そしてその横に保安検査場。 10歩進めば、出口でした。 新宿の高速バス乗り場よりもはるかにコンパクトな空港。 ミャンマーの空港で手書きの航空券を渡された時も驚きましたが、その時を思い起こさせるような出来事でした。 滑走路のすぐ横はビーチ。 ビーチで遊んでいる人に手を振られ、飛び立ちます。 ただ滑

          島の空港

          ビンテージ

          30年くらい生きてくるといろいろ経験して、 知識や処世術も身に着けてきたはずなのに、余計傷つきやすくなっている気がする。もうあんまりキレイじゃない自分に諦め、勝手にささくれる そんなときに聞いた曲 悲しい過去なんか1つもないのが 理想的だって価値観を持ってた そんな僕は君という人に会えて 大事なことに気づかされた キレイとは傷跡がないことじゃない 傷さえ愛しいというキセキだ      Official髭男dism-ビンテージ-より 傷さえ愛しいキセキ 誰かをそんな風

          ビンテージ

          俄かに

          King&Princeのメンバー脱退が発表された時 初めて興味を持って見てみた 画面の向こう側でとぼけたことばかり言っているな と思って見ていたら そのとぼけさに足元を掬われ 気づけば今日も見ている 終わりがわかると、なぜか美しくみえる 途端に「ある」時間が、「ない」時間に変わるのか 気づいたのが、メンバー脱退の時でよかったな ほどなく沼にハマっていたであろうな あと約2か月 私も終える 一緒に頑張ろう

          俄かに

          倚りかからず

          茨木のり子さんの詩 ふと目に留まったので、記載しておきます。 倚りかからず もはや できあいの思想には倚りかかりたくない もはや できあいの宗教には倚りかかりたくない もはや できあいの学問には倚りかかりたくない もはや いかなる権威にも倚りかかりたくはない ながく生きて 心底学んだのはそれぐらい じぶんの耳目 じぶんの二本足のみで立っていて なに不都合のことやある 倚りかかるとすれば それは 椅子の背もたれだけ 読んでいると、背中をシャンと伸ばしたくなります。

          倚りかからず