見出し画像

ないものはつくる

ほしいものがない時は、このご時世、ネット通販というものが使えます。
もちろん、離島にも配達していただけます。
しかし、前回も記載したように、天候で飛行機や船が運行しないこともあり、いつくるか確証はもてません。特に生ものは危険。そして運送費用も高い。こちらから送る際は天気予報をみつつ、無事に着くよう願いをかけて送り出します。

そういうわけで、島では、ないものは
「つくる」、「生み出す」
という精神がみえます

サンゴや木を使ったり、海に漂着したものを使ったり…
そこら中に創意工夫が散らばっています。

ちなみに奄美の家はトタン屋根が多いのですが、これの理由の1つとして、台風で飛ばされてもすぐに直せるように。
仮にたくさんの家の屋根が飛んで、大工さんの修理を待っていたら、なおるのは約1年後。(職人不足、材料輸送に時間がかかるため)
だからみんな自分で修理していきます。
また自分たちで増改築したのではないのかな…と思うような、間取りが変わった家も時折見られます。

お手製ベンチ(製作者不明)みんなの休憩スポット

できない時は、できる人に教えてもらう。
一緒にやってみて、覚えて、ひとりでやってみる。
わからなければ、また教えてもらう。
みんなそれぞれに専門家。

そしてここに金銭は発生しません。
代わりに感謝の気持ちと冷たい飲み物が流通しています。

私はあまり作ることが得意ではないので、お店に行って、ある中から選んでくることが多いです。
でもこうやって、「あるものをいかに工夫して活かして利用していくか」
わかってはいるけど、手間を考えるとどうしても買ってしまった方が早いと感じてしまいます。
だけど、作ることを通して考える、学ぶ、知識がつく、そしてものに対し愛着がわく。そんな力がつく、「つくること」

買うことに慣れてしまうと、作ることが面倒になってしまうけど、一度作れないか考えてみるのもいいかもしれない。
そしてこの「つくること」も、島の元気なひとづくりにつながっているのではないかと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?