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乳がない

 これをずっと誰かに話したかった。
私は乳がない。乳というにはちょっと下品な気がするため胸にしよう。

 私は牛乳を毎日昔から飲んでいたし、豆乳も好きで好き嫌いなく毎日七時間は必ず寝ていた。だが胸がないのである。どれくらいないかというと、まな板の薄さほどしかない。しかも左右の大きさが違う。専門の下着屋に行っても私の胸に見合うものが一つもない。成人した今でも小学生から愛用の二枚の布が胸の部分だけあるような、西松屋の下着コーナーにあるかのような下着を使っている。なぜこんなに健康的な生活をしてきてないのか。理由は簡単なことだ。遺伝。これだ。うちの家系はおばあちゃんから全員胸がない。だが、私以外のものは皆、Bカップはある。私だけ、私だけトリプルA以外。歴代の貧乳遺伝に遺伝を重ねた結果できた究極の貧乳こそが私ってわけ。まだ小学生のが大きい。友達は皆言う。「胸なんて邪魔なだけだよ〜」と。んなわけねぇだろ!!!確かにあるものにとっちゃぁ邪魔かもしれない。だがないよりある方がましである。恋愛の場においても言えるだろう。胸がないよりある方がいい。そう答える男性は多いはずだ。私が男子だったとしたら自分の彼女は胸があってくれたら嬉しい。そう思うくらいだ。胸のカップが上がるごとに課される税収が上がればいいのにと思う今日この頃である。

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