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セピア

今日は〈セピア〉について。
JIS慣用色名によると「ごく暗い赤みの黄」です。

セピア色というと、古いものや褪せたものを連想します。
古写真の影響かな。
写真、見るのも撮るのも好きなんです。
セピア色の写真て、白黒とはまた違った印象の古さを感じますね。
やわらかくて、そこに写るものの〈歴史〉や〈郷愁〉が醸し出されているようで、なんだか良い。

1990年代の終わり頃、セピア色で写せる使い捨てカメラが登場した時は衝撃でした。
へー、最初からこの色で現像できるのか! すごい!
わざと昔風なポーズをとって、友達と大盛り上がりでした。

今はスマホで簡単にプロっぽい写真が撮れますね。
たくさんの機能があって使いこなすのが大変なくらい。
当然、セピア色の写真だってお手のもの。

いやぁ、便利な世の中です。

でもね、ふとあの頃が懐かしくなるのです。
フィルムを写真屋さんへ渡して、できあがるまでの小一時間がやけに長く感じたこと。
「こちらでよろしいですか?」と、できあがりを見せられた最初の1枚目がおふざけ顔のすごいやつだった時の居たたまれなさ。
ぜーんぶひっくるめて私の脳内に映し出されるのは、セピア色に切り取られた一瞬一瞬です。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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