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『お前』の違和感


大学生だったある日、ふと思ったことがある。

『お前』って言う人周りにいなくね?

と。

『お前』って言ってる人あんまりいないなー、誰かいるかなー?と考えてみたのだが、親しい高校の友達や大学の友達、バイト先の人でも他人を『お前』と呼んでいる人が思いつかなかった。

なんでみんな『お前』って言わないのだろう?元々育ちが良くて言わないのか、段々言わなくなったのか。私の見えるところでは言わないだけで特定の人には言っているのか。全然気が付かなかった。

私は頭の中で考える時には『お前さぁ〜』と思うことがあるし、保育園から一緒の幼馴染や弟のことは『お前』と呼ぶ。小学生くらいの時は結構『お前』『お前』言っていた気がする。幼馴染や弟を呼ぶ時は『お前』がとってもしっくりくるし、それ以外の呼び方が思いつかない。近い関係だからこそ、そう呼べるのだろうか。

でも私は1番仲がいい(と私が勝手に思ってる)友達のことは『お前』とは呼べない。やっぱりそれは乱暴な感じがするし、どこか下に見にみてる感じがする。だからと言って別に幼馴染のこのを下に見てるつもりはないし、お互いに『お前』と呼び合っている。

地元に戻ると方言になっちゃうみたいなことなのだろうか。確かに私の地元は結構訛っているし、日常的に『おめが〜(お前か)』『おめさ〜(お前に)』などと言う。近くにいた大人達も日頃からそういう言葉を使っているので私も『おめ(お前)』に悪意を感じないで育ってきた。ただ、大人になるにつれて『お前』という言葉の冷たさみたいなものを無意識に感じて、徐々に使わなくなってきたのかも知れない。

だから何って話なんだけど。

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