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はなさないで

あの日君は言った
「離さないで」と
付き合って2年が経った
長い年月だ
君のことが大好きだった
離したくなかった
誰にも渡したくなかった
本当に大好きだと思った
唯一無二の存在でずっと一緒にいるものだと思っていた
君は僕にとって光そのものだった
僕とは対照的な君はいつも明るかった
でも辛いことがあること分かっていたよ
君の家庭環境が悪いこと
友人関係で上手くいっていないこと
試合で勝てなかったこと
全部全部知ってるよ
僕は何にも興味がなくて
無関心で冷たいとよく言われるけど
君は僕のこと温かい人だと言ったね
僕にはそれが分からなかった
分かろうとしてなかっただけかもしれないけどね
でも君はいつも僕の隣にいた
桜が咲く春も太陽の日差しが強い夏も
穏やかな秋も寒くて冷たい冬も
いつも隣に居てくれた
ずっと隣でいてくれた大切な人

でもある日君は言った
「話さないで」と
それは僕に対しての拒絶だった
もう上手くいかないことを分かったのだろう
僕と君ではやっぱり合わなかった
いや言い訳だ
君は僕のことが嫌いになったんだ
分かっていたずっと
きっとそこまで恋心は動いていないこと
君は大して僕のこと好きじゃなかったこと

でも僕は好きだった
だから君に初めて言った
「離れないで」と
僕から君に言うことなんて1度もなかったけど
でも
僕は嫌だった
すると君は初めて本当の笑顔を見せた
「自分の意見言えるんだ」って
「止めてくれて安心した」って
君は本当に僕とは対照的だ。


本当に 大好き だ


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