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羊の歌

人手不足から、
職場の夜勤に呼ばれる事が稀にある。
日勤もしているのですが、班長からお願いされると断りづらいです。(^_^;)

特に夜勤の仕事は忙しくないですが、緊急対応もあるので気持ち休まらないのに、大抵は暇というそれはそれで辛いですが、
夜勤だと時給計算で25%upなので年末に向けて頑張る!

..............…
羊の歌
憔悴
【Ⅰ】
私はも早、善い意思をもつては目覺めなかつた
起きれば愁はしい 平常のおもひ
私は、惡い意志をもつてゆめみた、、、、、
(私は其処に安住したのでもないが、
其処を抜け出すことも叶わなかつた)
そして、夜が來ると私は思ふのだつた、
此の世は、海のようなものであると。
私はすこししけてゐる宵の海をたもつた
其処を、やつれた顔の船頭は
おぼつかない手で漕ぎながら
獲物があるかあるまいことか
水の面を、にらめながらに過ぎてゆく
..............…

※平常(いつも)
※宵(よひ)
※面(おもて)

今回は「羊の歌」の憔悴から
1〜6まであるなかで、1を読んでみました。

自身の力不足を嘆きながら、不安しかない未来に向かっているような印象を受けました。
とりあえず進むしかないのか?勝手に進んでしまっているのか?

人は数百年で進化するわけでもないし、昔の人より人として進歩しているわけではないと思ってます。
中原中也は1907年に生まれた詩人で生誕してから116年しか経っていないと考えると、我々と全く同じくような考えをすることができると思って差し支えないでしょう?
昔の人だって善悪に悩み、将来の進路に不安を抱えて生きていたんだから、更に複雑化した現代に生きている我々はそれだけで真っ当(まとも)だと、自分自身を肯定したくなるのは、この詩のいいところ。




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