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自分の死を感じるところから始めよう!    「あした死ぬかもよ?」Byひすいこたろうさん

「あした死ぬかもよ」
この衝撃的なタイトルに惹かれて手に取った本。

少し前に「7つの習慣」を読み、
自分の葬儀を想像するというワークをやってみてから、
自分の死に際について考えるようになりました。

私はどんな風にこの世を去りたいのか?

私が思い描く私の最期とは、
ごくごくありきたりだけれど、
大好きな家族に囲まれ、手を握られながら
「私は思い切り楽しんだよ、ありがとう」と告げて、
笑顔でお別れするというもの。

だからこの本のサブタイトル
「人生最後の日に笑って死ねる27の質問」は必見!だと。

「あなたはたったいま死にました」と
自分の死を自覚するところからこの本は始まります。

人は必ず死ぬ

それは頭では十分わかっていても、どこか他人事だったりします。
かく言う私も、ありがたいことに両親も健在なので、
当分、自分の順番は来ないと決めつけているところがあります。

でも、死があるからこそ、生が際立つ。
あした死ぬかもしれない、って思うから、
今この瞬間が愛おしく、味わい尽くしたい、と思える。

「死」という、当たり前だけれど、
普段つい忘れてしまっている人の真理。

この本は「生」と「死」の間のエピソードを追いながら、
私たちに「後悔しない生き方をしているか?」と迫ります。

何のためにこの世に生まれてきたのだろうか?
本当にやりたいことをやれているだろうか?
大事な人に、伝えたいことを伝えられているだろうか?

読み進めながら私はこんなことをしきりに考えました。

私に一番ガツンと来た問いは
しつもん7
「今抱えている悩みは、たとえ人生最後の日であっても
深刻ですか?」

筆者は言います。

大丈夫。
人生最後の日から見たら、全ての悩みは懐かしい思い出になりますから。
つまり、あなたは、いま、「懐かしい思い出」に悩んでいるわけです。

あした死ぬかもよ P68

悩みは消えてなくなるわけでは無いけれど、
こう考えることで自分を客観視でき、
解決策を見つけやすくなりそうです。

この視点が手に入れることで、
眉間のしわを減らせそうですよね!

また、自分の墓碑銘に何を刻みたいか考えたり、
自分の死亡記事欄を想像して書いてみるなど、
様々な方法で自分の本当に望む生き方を模索できます。

「死」から見た「生」
「死」から逆算した「生き方」

実家の両親に会いに行くバスの中で私はこの本を読み終えました。
そうだ、まだ両親に十分に感謝の気持ちを伝えきれていない!
もしかしたら今日が両親と会える最後の日かもしれないのに・・・

「今日は伝えなきゃ!」

ウルウルしながらバスを降りて会いに行ったのに、
この日もたわいもない話題で盛り上がって、
大事なことを伝えるのを忘れました・・・。

まだ自覚と訓練が足りない!

もう一度読み返してみよう、
必ず実践できるようになろう。

そう思える一冊です。

ひすいこたろうさんの温かくじんと染み入る言葉使い、
分かりやすい表現も魅力的♡

自分の生きざまを考えながら、
コーチングでクライアントに投げかけてみたい問いも見つけられました。

きっとあなたにとっても
大事な一冊になると思います。


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