見出し画像

土間 土間 土〜間ぁ〜土〜間ぁ〜♪

っと、日経見出しで火がつく♪

土間

最近は、あまり耳にしなくなった。
子供の頃、

土間を箒で掃いてきて!!

っという声。

土間には、かなりの思い入れ 憧れが とてもある。
先の投稿のどこかにもあるが、年齢二桁に入った頃に手にした部屋の本に始まり、学生最終学年くらいに出会った設計士より紹介された「CONFORT」、フランクロイド ライトの落水荘や安藤忠雄さんの建物で建築世界へも興味を示すようになった。
建物の建築図面を見るのも好きである。
物件の部分的なところを見て様々わかるところもある。
ちょっと 詳しいかもしれない。

ちょっと外れたが、土間に興味を持ったのが好きな「京都」。
そう、

京都町屋
建物が道路に面し奥へ長い。

思えば それまで洋風建築好きが日本建築好きに傾いたのも町屋が原因だった。
町屋の構造を見、また その隠された機能美に圧倒された。
また 深く学ぶ切っ掛けになったのが構造に疑問点が多かったこと。

特に 台所。

玄関入り口から入り 延長に台所がある。
そう、道路・歩道から入り 土間があり奥へ行くと台所。
そう・・・段差がないのである。
土間から左か右にある一段高い各部屋へ大きな踏み石を踏み上がる。
まず、そこに疑問を持った。

道路そして玄関から土間、その先に台所。
なぜ そこに台所か?
なぜ 木の床でなく土間なのか?

そこに大きな機能美があった。

玄関先から直線上にあるのが、江戸時代からの名残が一つ。
八百屋・魚屋など御用聞きの出入りがしやすいように。
また 私が土間に惚れ込んだ理由が、女性の思いをよく汲んでいるからである。

食事を準備していると、粉類などの食材などを床へ溢す。
食材を調理している時に不衛生な物に触れる回数は減らしたい。
そんな時 土間に台所があるとどうなのか?
実は、そのまま放って調理を続け 全て洗い物などが終わった後に・・・

水で綺麗に洗い流し、土間を掃くことができるのである。
そう・・・台所の土間には、井戸がある。
現在は、花壇にあるような専用の蛇口があるのである。

そこで また 疑問があるでしょ?
屋内で水捌けが悪く 建物に悪くないか?
実は、コレまた驚くのが、水捌け機能があるものが台所にあるじゃないですか?

竈門

そう薪の釜戸で食事を作る。
竈門の火を落としても釜戸自体が熱を帯びているため、一晩で台所は乾燥する。
何より 玄関や その周辺は大切ですから、水を撒き掃き清めるため 厄除けになる。

今、この機能美に気がついた方々・奥様方が、家の新築時に その機能を依頼されることあると。
竈門がないけれど 灯油や薪ストーブを置き、また自身の休憩場所としての機能も併せ持たせた住宅があると。

実は、私も老後の計画に コレらの機能美を考えている。
日本の美、 日本独特の住宅機能美。
日本の設えの美は、各所にあります。

100年人生
共に
100年住宅も大切にされています。
古い伝統にこそ、機能美があることに着目していただきたいと思います。

Cohibaのちょっと ひと息♪
この町屋の土間・台所と同じ意味が、料理店の世界にもある。
シェフの皆さんの立つ場所も土間である。
今は 物件にもよるだろうが、以前は 閉店後には水で流し掃いていた。
全て拭き上げ 翌日には気持ちの良い調理場。
衛生面を考えているのである♪