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「戦後レジームからの脱却」を米国に認めさせた意味は大きい!

国賓訪米中の岸田総理が、日本時間4月11日午前にホワイトハウスで行われた晩餐会でのスピーチにて、ジョークを連発した事が話題になって湧いていた。

確かにジョークは多いように感じられたが、それ以上に「広島」というワードを連発させたことが非常に重要だったりする。これが翌日の演説の布石にもなっている。

これは広島県選出の国会議員だからこそできる事で、こればかりはお隣の山口県選出の安倍総理でもできないだろう。(たぶん)



そして、メインである米国連邦議会上下両院合同会議での演説。


冒頭、9年前(2015年4月29日)に安倍総理が同じ壇上で「希望の同盟へ」と題した演説を行った事に触れた。
当時、岸田総理は安倍内閣の外務大臣として日米の絆を目の当たりにして感銘を受けている。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/na/na1/us/page4_001149.html



で、今回の岸田総理の演説には、以下の内容があった。

 今この瞬間も、任務を遂行する自衛隊と米軍の隊員たちは、侵略を抑止し、平和を確かなものとするため、足並みをそろえて努力してくれています。
 私は隊員たちを賞賛し、感謝し、そして、隊員たちが両国から感謝されていることが、私たちの総意であると知っています。
 「自由と民主主義」という名の宇宙船で、日本は米国の仲間の船員であることを誇りに思います。共にデッキに立ち、任務に従事し、そして、成すべきことをする、その準備はできています。
 世界中の民主主義国は、総力を挙げて取り組まなければなりません。
 皆様、日本は既に、米国と肩を組んで共に立ち上がっています。米国は独りではありません。日本は米国と共にあります。
 日本は長い年月をかけて変わってきました。第二次世界大戦の荒廃から立ち直った控え目な同盟国から、外の世界に目を向け、強く、コミットした同盟国へと自らを変革してきました。


これはまさに、安倍総理がレールを敷いた「戦後レジームからの脱却」を改めて宣言したものであり、
広島と長崎に合計2発もの原爆を落っことした張本人である戦勝国の米国"株式会社"に対して、敗戦国日本の「戦後レジームからの脱却」を公の場で認めさせた事になる。
演説中や演説後に度々見られたスタンディングオベーションや、その後の握手会&サイン会がまさにその証となっている。

その意味はとてつもなく大きい!


そして、AIや半導体等々といった次世代の振興技術の発展においても、日米両国が世界をリードする事へのコミットメント(責任をもって関わっていくこと)も確認できた。

正直、バイデンの事など1ミリも信用していないが、「自由で開かれたインド太平洋」と同様に、日本がその手綱を握ってグイグイとリードしていけばよい。


ホタテの輸出も、中国から米国へシフトチェンジさせた。
こうやって、ドンドン米国に借りを作らせていけばよいのだ。
それがお互いの国益にもなる。



過去から現在の強い日本を安倍総理が作り、
現在から未来の強い日本を岸田総理が作っていく。

対を成しているように見えて、実は全く同じ方向を向いているという内容で、素晴らしい演説であった。


安倍総理が蒔いた種を咲かせていくのがアンタの仕事だよ、岸田さん。


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