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N°10 フィレンツェで最高のピッツァを探して

伊友は「昔は多くのトラットリアで家庭的なトスカーナ料理を食べられていたけれど、いまは難しくなった」と言います。というのも、伊友は何に関してもこだわりが強く、素朴で純粋で、伝統的なものを好みます。しかしながら昨今、多くの老舗のトラットリアやリストランテが観光客向けにシフトしてしまい、伊友の求める家庭的なトスカーナ料理が食べられるお店がめっきり減ってしまいました。私たちに残された 5つ星トラットリアは、現在のところ 1つだけです。




ピッツァに求める条件

ピッツァに関しても、やはり昔はあらゆるピッツェリアで好みのピッツァが食べられたけれど、いまは難しいと言います。

以下は私たち (特に伊友) のピッツァに求める条件

  • 薪窯で焼いている

  • 薄い生地

  • オリーブオイルは焼く前に回しかける

  • 具材がのっているところは程よくしっとり

  • 耳は程よくクリスピー

  • 表裏ともに焦げめが少ない

  • なるべく缶のトマトソースを使っていない


ピッツァナポレターナとピッツァロマーナ

ここ数年、フィレンツェでは耳が大きく膨らんで柔らかい[ピッツァナポレターナ (ナポリ風)]を出すピッツェリアが目立ってきました。それと比較して、そうか、私たちがいままで食べていたのは[ピッツァロマーナ (ローマ風)]だったんだと認識しました。ナポレターナを出すお店でも食べてみましたが、やはり私たちはロマーナが好きです。


ピッツァナポレターナとピッツァロマーナについて解説した以下の記事をぎゅっと要約すると、

ピッツァナポレターナ

  • 柔らかく薄い生地と大きく膨らんだ耳

  • 1800年代半ば、ナポリが発祥

ピッツァロマーナ

  • 薄い生地でクリスピー

  • 1950年代後半ローマのパン屋が発祥、起源は古代ローマ時代のフォカッチャ

なんと、ピッツァロマーナはピッツァナポレターナから派生したものではないということのようです。



私たちにとってのフィレンツェのピッツェリア トップ 3

具材について、わたしはカルチョーフィ (アーティチョーク) が好きなので、必ず[Capricciosa カプリチョーザ]を頼みます。カプリチョーザは[気まぐれ]という意味で、地域や季節によってのせるものが変わるようですが、トスカーナでは大体カルチョーフィがのります。よって以下は、全てわたしのカプリチョーザ基準になります。


1.Ristorante Osteria dei Centopoveri

薪窯で焼かれた大きく薄いピッツァに、大きく食べ応えのあるカルチョーフィや具材がごろごろ。

Via del Porcellana, 41R, 50123 Firenze FI, ITALIA


2.Gusto Leo

バランスのよいピッツァ。

Via del Proconsolo, 8/10 R, 50122 Firenze FI, ITALIA


3.Yellow Bar

クリスピーな全粒粉のピッツァ。カプリチョーザがメニューにないので、カルチョーフィをのせてもらうようにオーダーします。

こちらはマルゲリータ

Via del Proconsolo, 39r, 50122 Firenze FI, ITALIA



私たちの最高のピッツェリアを探す旅はまだまだ続きます。フィレンツェやトスカーナで、ピッツァロマーナの美味しいピッツェリアをご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください◎




旅に役立つイタリア語フレーズ


Mi piacciono i carciofi, quindi posso ordinare una pizza con i carciofi?
(ミ ピアッチョノ イ カルチョーフィ,  クインディ ポッソ オルディナーレ ウナ ピッツァ コンイ カルチョーフィ?)
アーティチョークが好きなので、アーティチョークを使ったピッツァをオーダーできますか?

Certo. Allora, ci mettiamo sopra i carciofi e la mozzarella?
(チェルト. アッローラ, チ メッティアーモ ソープラ イ カルチョーフィ エ ラ モッツァレッラ?)
もちろんです。そうしたら、アーティチョークとモッツァレッラをのせましょうか?

Sì, per favore.
(スィ, ペルファヴォーレ)
はい、お願いします。

Yellow Bar

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