FIRE RADIO ファイヤーラジオ #006 「中島岳志と岡田憲治が野党を語る」

都知事選後、野党は解散総選挙にむけた体制作りに取り組まなければなりません。安倍内閣が7年半もの間、継続してきた最大の要因は、野党がオルタナティブな選択肢になっていないことにあります。安倍内閣の最大のサポーターこそ、ふがいない野党の存在なのかもしれません。

野党は次の選挙に向けて、どのような対策を行うべきか。

今回はゲストに『なぜリベラルは敗れ続けるのか』の著者・岡田憲治さんをお迎えしました。岡田さんは、著書の中で、野党のあり方を「子どもの政治」と批判しています。本来の「大人の政治」は、仲間を作って協同の輪を広げ、政策に暫定的な順位付けをしながら、政策実行を進めていきます。しかし、野党政治家とその支持者の多くは、選挙に負けても主張を貫いたことに自己陶酔し、本来仲間として連帯すべき人たちを、差異にこだわって攻撃しがちです。

そんなことでは永遠に野党は勝てない。野党はちゃんと政治をしなければならない。これが岡田さんの主張です。私もまったく同感です。

政治とは、異なる他者と何とか社会をやっていくための合意形成です。いま野党に求められるのは、安倍内閣にかわるオルタナティブなヴィジョン・政策の提示と、「大人の政治」を身につけることです。

野党はこれからどうすべきか。岡田さんとともに徹底的に議論します。

中島岳志

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?