手帳術講座で、理想をダメ出しされた話
※これから書くことは、あくまで自身の経験から思ったことであって、手帳そのものや、夢や理想を描くこと、またその術や方法などを否定したいという意図はまったくありません。
その点をご理解の上、お読みいただけると幸いです。
突然ですが、私は手帳がものすごく好きです。中学生のころからなので、かれこれ25年以上になります。月間の予定以外のほとんどを書いていない時期もありますが、それでもまた書いているので、私にとっては欠かせないもののひとつです。
手帳術というものにハマっていた時期に、その時に使っていた手帳の公式な手帳術の講座を受講したことがあります。
その時に色々なワークがあったのですが、その中のひとつに【自分にとっての理想の1週間】を考えるというものがありました。
グループ受講だったので、実際にみんなでその場で書いてみて発表しあうのですが、その時のことが強烈だったので、もう何年?も前のことなのに、いまだに覚えてるんです。
実際に書いたものは、その時の私が理想とする暮らし方でした。
『朝、5時に起きて
ブログ書いて
Facebook投稿して
朝は余裕をもって家族を送り出して
お昼は講座の準備して…』
と、途中まで話したところで、講師の方から
『朝からブログ、Facebookは本当にやりたいこと、理想の暮らしなんですか?』
『もっと週に3日しか働かない!とか、月の半分は海外旅行して過ごす!とか、今の自分から考えないで、本当の理想の暮らしについて考えてみてください』
と、言われた私は【ハッ!として、気が付いたのです】
↑ が講師の方の、それこそ【理想】の流れだったんだと思うのですが、ごめんなさい。私にはまったく逆効果でした。
もう理想なんて、何も浮かばなくなってしまったのです。
確かにさっきまで目の前にあった、早起きして外が陽の光で白んでくる景色も、ベランダに出たときに感じる、まるでマンガの中の『シーン』という表現を表したかのような静けさも、大好きなコーヒーの苦く香ばしい香りも…
すべてがその一言で、一瞬にして消えてしまったのです。
さっきまで、目の前にあったのに
確かに考えて、ウキウキしていたのに
そうなると、もうとにかく正解を探すのです。
学校の授業で当てられて、必死に答えを考える生徒のように。
必死になって考えて、講師の方の満足する答えを、満足する正解を、それこそ!理想とする解答を脳内から探し出すのです。
どこかで聞いた、誰かの夢、理想の暮らしを書き連ねても、1週間なんて埋められませんでした。
そのあとも、叶えたいことを書いたんですが、もちろん、こちらも講師の方が喜ぶ、理想の解答を必死に考えました。
・オーロラを見に行く
・ベンツのゲレンデに乗る
・ハワイに別荘
・本を出版
・スタバで仕事
(当時、私はシアトル派なのにスタバと書くあたりがもう重症!笑)
…みたいなことをそれこそ、何10個も並べて、その場をなんとか凌いだのです。
さらには、終わりの感想に時間には
『先生からの問いかけが、目からうろこでした~
理想の制限の枠が外れたような気がします!
とても楽しかったです』
と、また正解を求めた結果の優等生解答をして、講師の方の理想の講座の流れを作り、ドッと疲れて帰宅したのです。
(お金払って、講師を満足させて、何しに行ったんだろう?)
(サービス業が板に付きすぎてて、またお客様対応してしまった)
(疲れた、寝よう…)
それから今まで、理想の1週間を書いたことは一度もありません。
そして、夢や目標を聞かれると、この時と同じように聞いてきたその人にとっての正解を答えるようになったのです。
(昨日の記事でも書きましたが、夢や理想・願い事を書くことがとても苦手です)
ただ、手帳術を学びに行っただけなのに。
余計に自分迷子になるというオチ。
(笑えない…)
■今の私が考える、夢や理想の広げ方
もしも、私があの時の講師ならどうしたのかな?
どうやって、もっと大きな夢を!と進めればよかったのかな?
という視点で考えてみました。
1番初めに必要だったのは…
それがどんなに小さい夢やちっぽけな理想であれ、まず肯定!!
↑ もうこれに尽きるんじゃないのかな?と思うのです。
『いいね!』、『この通りに過ごせたらどんな気持ちかな?』って
まずは受け止めて欲しかった。
そこからだと思うのです。
制限を外させたいのなら。
夢や理想の暮らしに、正解なんて本当はないはずで(公序良俗に反しない限り)それが講師から見てどんなに小さな夢、ちっぽけな理想でも、その受講生は一生懸命考えた上でのものであったこと、大きな夢や理想を語るのが苦手な人もいるということ、わかってほしいなんて思うのはイチ受講生としておこがましいのかもしれません。
だけど私が講師だったなら、この時に感じたことを、受講生の立場を忘れないようにしたいなと思いました。
ちなみに占い師として、私が生まれたときのホロスコープをみても、夢や理想を表現するのは苦手なことなので、これは持って生まれた気質・性分みたいなものですね(笑)
ママのための星占い師 Rui
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