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1月30日(月):個別最適のための「学び方の得意」

日経新聞のコラム「教育岩盤 迫る学校崩壊」に端を発して、この数日はそこで指摘をされていた個別最適にフォーカスしたことを記しています。

昨日は個別最適が学校の教育現場だけに限った話ではなく、私たちのような民間企業でも今後は同様な観点が求められると触れました。

なぜなら学校教育での個別最適な指導で育った人材が社会に出て身を置く企業も同様なものを足場にしていく必要があるし、こと仕事に関していえば個別最適を活かしたアウトプットで価値を生み出していくことが必要になってくるからです。

そんなこともあって本日からは「個別最適な学び」をもう少し掘り下げていこうと思います。

以前に紹介した書籍「個別最適な学びと協同的な学び」では、個別最適な学びにおけるポイントとして「学び方の得意」と「学ぶ領域の得意」という2つの得意を習得していく点だと説いていました。

前者の「学び方の得意」とは個々に異なる学習適正のもとで自分が理解しやすい学び方を体得していくことを指し、後者の「学ぶ領域の得意」は文字通り得意分野を創る意味合いです。

今回は前述した「学び方の得意」、とりわけ学習適正についてもう少し詳しく見ていきましょう。

学習適正は平たくいえばどんな学び方が自分に合っているかを掴むことだと思います。

具体的な観点として認知スタイルはそのひとつで、例えば帰納的に考えるのが得意なのか、演繹的に考えるのが得意なのか、といったことです。

そしてどのように整理をしていけば自分のなかで腹落ちして理解が深まり、アウトプットにつなげていきやすいのか、ですね。

あとは学習スタイルとして一人で黙々と学ぶのが好きなのか、仲間と一緒に学ぶほうが好きで意欲も思考も広がりが出るのか、などなど。

当然ながらこれらは是非の問題ではなく個々の好みであるから、自分がどんなタイプなのかを知り、最適な形をつくっていくのが大事になります。

本来的には大学などを卒業して社会に出てくる時点で、自分にとっての「学び方の得意」が自覚できていて、それが形成されていれば一番良いと思います。

でも、自分自身を振り返ってみても、そのあたりが固まってきたのは20代の後半だったような気がしますし、いま自分が40代になって経営をするなかで新卒や第二新卒で採用する若手を見ていても、社会に出る時点でこれらが自覚・形成できている人は見当たりません。

私たちのようなフィットネス業界ではなく、知的エリートが進む業界であればまた話は別なのかもしれませんが、少なくとも私たちが身を置く環境であれば、社会人になってからの学びを通してこれらへの理解を深め、自分なりの学び方の得意をつくっていく必要があるでしょう。

そのためには若手に学びの習慣化を促すと同時に、指導する上司の側もそのような観点をもって相手と向き合っていくことが大切になるだろうと思います。

明日はもうひとつの「学ぶ領域の得意」を掘り下げる予定です。

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