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6月9日(金):超高齢社会だからこその生涯スポーツ

一昨日は高齢者向けカラオケ機器「DKエルダーシステム」、昨日は高齢者のフレイル(虚弱)予防としても広がりを見せる「eスポーツ」のことを取り上げました。

本日もそれに続いてシニアの健康維持やコミュニティに関連した話題をもう少しばかり。

先週の日経MJには「蹴れ!打て!シニアの青春」と題した記事があり、そこで紹介していたのが「ウォーキングサッカー」や「ラージボールの卓球」です。

それぞれを簡単に説明すると「ウォーキングサッカー」の基本的な楽しみ方はサッカーと同じですが、部分的には幾つかの制約があります。

具体的には早歩きならOKだけど「走るのは禁止」、「相手との接触禁止」、「ボールは原則はゴロで高くボールを上げたり、ヘディングは禁止」などのルールです。

接触や走ることが禁止だから年齢や性別による身体能力の差が出にくいのが特徴になっています。

ウォーキングサッカーはサッカーの母国、イングランド発祥で現在は53ヶ国に広がり、日本では2017年に日本ウォーキングサッカー協会が設立され、現在の国内競技人口は1万5,000人だといいます。

記事では70歳の方のプレーぶりや60代後半の方の活きいきとしたコメントが非常に印象的でした。

私も長年サッカーをやってきた人間ですが、60代~70代になってもこうやってボールを追いかけていられたら楽しいだろうなと思いますね。

また「ラージボールの卓球」は文字通り、使用するボールが従来のものより少し大きいボールを用いて行う卓球になります。

本来のボールより4ミリ大きくて打ちやすく、0.3~0.5グラムほど軽いこともあってスピードも出にくいのが特徴なんだそうです。

そしてラケットには回転がかかりにくいラバーを使い、ラリーが続きやすいようになっているとのことでした。

こちらのラージボールの卓球は1988年に日本卓球協会が考案したというので、もう35年以上も前から生涯スポーツの原型ができていたのだと思うと驚きです。

同記事にはラージボール歴20年の80代のペアの方々のコメントが掲載されていましたが、それを見ても生涯スポーツとして長く楽しめるものであるのがわかります。

従来のルールにちょっとした制約を加えたり、少し道具を変更するだけで、こうして年齢や性別などの体力差を埋めて、皆が楽しめるようなスポーツになるのは面白いですね。

世界に先駆けて超高齢社会となった日本だからこそ、こうした生涯スポーツが今まで以上に普及し、年齢を重ねた先でも多様な楽しみ方ができるようになっていけば良いなと思います。

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