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殴り書き

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今日観た作品の感想を書くと思いきや、つまらない考えを書いた文

常々言っていることだけれど、他人を理解したと思うことと他人を理解できると思うことは怠惰だが、他人を理解できないと思うことも怠惰だ。と思ったり思わなかったりしている。

去年からアート云々に関わるようになって、今まで考えていなかったことを考えるようになった。考えなくて良いものを考えなければならなくなるのは面倒だ。
素敵な絵を見て、「素敵!」って感じるだけで良かったものが、「どう素敵なのか」「素敵なも

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美しいモデルと実際好きになる人が違うというはなし

‪最近展示に誘われる事が結構増えた。とても嬉しい事だけれどふたつ返事でやりますと言えないところがある。それはやりたいのか否かではなくて、やる事自体の利点が分からないから。人の作品をどこかへ出向いて見る事は有益な事のように思う。それを私の作品で感じてもらえるかもしれないのは嬉しい。でも、だからなんなのか。という‬気分になる。嬉しいからやるには労力が大きい。そういった事を考えるのではなく、やりたいとい

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春の香り

久しぶりに海を見た。しばらく考え事をしてひどく強い風に吹かれた。近頃感じることは、歳をとるたびに、考えは深く濃い感覚になるが、歳をとるたびに、それを表現することが難しくなり、それを伝えるにはエネルギーが不足しているということ。

春の海は、生臭い香りをしている。桜の花びらの淡い色が、それをより引き立たせる。いちばん海らしい香りのような気がして、わたしはその香りが嫌いではない。マスクだらけの今年の春

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「おめでとう」のかわりに「糞食らえ」を使おうという話。

いろいろなことを考えるお年頃です。ある友達はどうでもいい事と言い、ある友達は死ぬほど一緒に話し合って、わたしの鬱々に巻き込んだ形になりました。

「おめでとう」という言葉が好きです。朗らかで華やか。手を叩く笑顔の人々。くす玉。蝋燭の立てられたケーキ。メダルに表彰状。でも「おめでとう」はただの記号であり、口にするのなら人の身体から発せられた音ですね。生まれたばかりの赤ん坊に「おめでとう」と言って

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