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自分好みの自分になるということ

不具合の多い人生を送ってきました。

初めまして、小林廉です。
読み方は、こばやし・れんです。
同姓同名の俳優さんがいらっしゃいますが、こちらは編み物の方の小林廉です。

アートリアルなあみぐるみや小物をfrat(ふらっと)という屋号で販売したり、茨城県水戸市を中心にかぎ針編み講師をしたり、たまーに手芸本に作品を掲載して頂いたり、車を運転しながら本気出して歌ったり、肩こり解消のためにぬるぬるした創作ダンスを踊ったり、スパイスを指先でへし折りながら淹れたチャイを飲んだり、夫と2歳児と遊んだり、ふらふらしたり、バランスボールで跳ねながら読書をしつつ編み物をしたりする日々を送っています。


今、なんだかとても自由なんです。
何をしてもいいし、何もしなくてもいい。
我が34年の人生の中で、今が一番フラットで自由。
それをしみじみ味わっています。

不具合の多い幼年期〜青年期を送ってきました。
人並みに出来ず、コンプレックスだらけ。
自他の境界線が不明瞭で、対人トラブルを起こしがち。
寛解まで10年以上かかったうつ病、たぶん愛着障害がベース。

期待されたものになれない人生。
現実の自分を認められず、自己擁護と自己破壊を繰り返す人生。
地を這うような自己肯定感と理想の高さ。
納得しないとテコでも動けない性質ゆえ、指示されたことを四の五の言わずに「ハイ!」とやるが絶対に出来ない。
ストレスが溜まるとこだわりが一層強くなり、身近な人にもその独自のこだわり手順を踏襲してもらわないと満たされず、皮膚に全部出る。

そう、めんどくさいタイプの人!

それがわたし。
でした。
です。

24歳であみぐるみ作家として活動を始め、段階的にうつ病も落ち着いていき、結婚も出産もして、今、日常生活が送れています。

もう一度言います。

日常生活が送れています。
これはわたしにとってとんでもなく革新的なことです。

朝決まった時間に起きられるし、パジャマから普段着に着替えるのに躊躇うことがありません。料理も楽しいし、片付けも洗濯と掃除も一世一代の力を使い切らなくても出来るし、たまにごねたくなるけどお風呂にも毎日スッと入れる。
子供と夫の帰宅をほぼ毎日笑顔で迎えられるし、分担しながら子供のお世話も一通り出来る。

出来ないときや、これ以上がんばると不具合が出そうだと察せられるときは、適宜省いたりお願いしたり助けを求めたり出来る。
休息が必要だと感じたら、無意識に我慢して破裂する前に適切に休める。
しんどいときに快く手を差し伸べてくれる人がこの世には何人もいるんだと、確信出来ている。

助けを求めることが出来るようになることは、わたしの中でのとても大きなアップデートでした。

そうやって助けてくれる人たち、必要なときは言ってねと気にしてくれる人たちや、いつでも同じように迎えてくれる人や場所や制度が実は周りにたくさんいたしあったことに気づいたのは、やっとここ2年ほどのことです。

ありがたい。
この安心感を、巡らせたい。

まだ、自分のココが気に入らないという価値観を全部を手放すことが出来てはいません。
でも、なんだか見えてきた気がしています。
これからわたしはもっとわたし好みのわたしに、わたしをアップデートしていくことでしょう。

fratは、今年の夏に活動開始10周年を迎えます。
編み物教室“ふらっとかぎ針あみカフェ”も、前身のワークショップを初めて開催してから7周年になります。
さらに、新しいことを始めます。
まだ今年の秋のオープンを目標に、魔法使いの実験室を始めます。

さて、そこで、企業理念を考えました。
1年半くらい、地味に地味にずっと考えていて、とうとうしっくりくる言葉に辿り着きました。

「自分好みの自分になるために」

今の自分がイマイチ好きになれないあなたへ。
自分の可能性をもっともっと試していきたいあなたへ。
自分に自分をもっとフィットさせたいあなたへ。

自分好みの自分になるためのフックを、さまざまな角度から提供していきたい。

ちなみにうちの夫にその企業理念を話してみたところ、全くピンと来ないようでした。
何故伝わらん!? 伝え方? 言葉選び? 言葉足らず!? と一瞬頭を抱えましたが、よくよく話すと「自分は自分だから好きも嫌いもないですねぇ…ただ元々自分が嫌いだった人がもっと自分を好きになるためにということなら、言っていることはわかります」ということでした。
これが自己肯定感がしっかり確立している人間というやつか。
思いのほか身近にいて衝撃でした。

↑ここらへんまで、今年の春に書いていた記事です。
公開を躊躇って、下書き保存していました。
魔法使いの実験室をオープンする件は、ゆるーくゆるーくまだ時が満ちていない感じを味わいながらふわふわゆるゆると動かしたり動かさなかったりイメトレや何処までやるかの自信と不安のシーソーゲームのような検討を重ねていたのですが、この7月に変化しなきゃいけないきっかけ事案が多発し、あーとうとう時が満ちたわとなりました。

動きます。

本当はああしたいこうしたいを押し込めて誰かの求める自分のカタチにがんばって自分を押し込めよう、顔色を伺っていいこにしようとして日々削られちゃってるあなたには、きっと刺さる言葉なんじゃないかと思っています。
「もっと自分好みの自分になるために」

そうそう、もっと自分好みの自分になろう。

あなたも、わたしも。

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