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小鳥の霊妙な力

(↑ 関係ないけど今朝のプリムラ)
今朝、なんとなくどんより気分でいましたが、画眉鳥のどこまでも陽気な鳴き声に励まされ、元気になってきました。
シジュウカラのチュピチュピチュピというのも愛らしく、
小鳥たちの力は大きいなあと思います。

新潟県南魚沼群の昔話で、「鳥呑爺」というおはなしがあります。
私は「日本昔話百選」(三省堂)で読みました。
鳥を呑んだおじいさんが、おなかの中の鳥の鳴き声によって、殿様に気に入られ、たくさんのご褒美をもらい幸せになるという話。

とても短いおはなしですが、
山に開墾に行って一休みしているおじいさんに、鳥がだんだんと近づいてきて、おじいさんが、思わず呑み込んでしまうところなど、よくできたお話で、子どもたちを引きつける強い力があります。

呑み込むというと、大人は気持ち悪がったりするのですが、「鳥を食べる」のではなく、「生きたまま呑み込む、そしておなかの中でも生きている」というところが、おもしろいところです。
そこを、子どもたちは、「小賢しい知識なし」に聞くのでおはなしを心から楽しめるんですよね。

その鳥の鳴き声が
「あやちゅうちゅう、こやちゅうちゅう、
にしきさらさら、ごよのさかずき、
もってまいろうか、びびらびん」。

昔の民衆にとって、高嶺の花だった「綾錦」を歌いこんでいて
その言葉の音が、明るく楽しく美しいのですよね。
春が近づくと思いだします。

解説に
「小鳥たちの霊妙な力への信仰をそのまま受けついで成長した昔話」と
あります。

霊妙とは、
人知で計り知れないほど、すぐれていること。
神秘的な尊さをそなえていること。

小鳥たちの存在が、昔の人々にとっても、非常に大きなものであったことが、わかりますね。

人知をこえた大自然の力、
大いなる何かを感じる時、人の心には、感謝と喜びが自然にわいてくる感じがしますね。

それでは今日も、口角を上げて笑顔をつくり、
深い呼吸で、リラックスする時間をとってくださいね。

読んでくださってありがとうございます。

良い日になりますように♡









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