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小さな空に、浮かぶ雲

青空に浮かぶ雲、なにに見えるだろう。

自分が思ったなにかを、重ねえがく。


あるいは、なにも重ねることもなく、ただきれいな青空を、ぼーっと、好きなだけながめている。


そんな時間をもたなくなったのは、いつからだろう。


気づいたらいつも、手元にある小さな空ばかりみている。

小さな空は、いつだって世界とつながっていて、見たことのない、いろんな形の雲が浮かんでいる。

しかも、自分で好きな形の雲を流すこともできる。

自分が流した雲を、みんなが見てくれる。
その楽しさについつい、青空をながめることなんて、忘れてしまう。


でも、自分がつくった雲よりも、もっと上手な雲を見つけることもある。
自分がつくった雲が、へんなカタチと言われたり、消されそうになることもある。


小さな空は、あっという間に、いろんな雲でおおいつくされて、
真っ暗になる。


雲を流す、すき間もないように思えて、
ながめるだけでも疲れてしまいそうで。


それでも、雲は小さな空をあっという間の速さで流れていく。


流れていくのは、しょせんはただの雲。

見逃したって、大したことじゃない


はずなのに、


どうして追うことに、流すことに、忙しくなってしまうのだろう。


青空に流れる雲に、なにをえがいても、正しくもないし、間違いでもない。

自分が楽しければ、きっとそれでいい。

だれかが一緒に楽しんでくれたら、なおさらいいけど。


小さな空に流れる雲も、同じように楽しめれば、いいんじゃないかな。


このままながめていられれば、楽なんだけれども、

ながめてばかりもいられない。

お腹も空くし、眠くもなる。


好きなだけ空をながめたあとは、

起き上がって、歩き出さなくちゃな。



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