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こうして失敗した話

日々、世界中様々な人が言葉を発してますね。

そんな中でも、経営者や成功した人の言葉はありがたいし、説得力がある。
どんなに偉そうなことを言ってても、ちゃんと結果が残せてるから。

反対に行動もしない、結果が伴わない人の言葉は、どんなにそれが正しくても。
「じゃあ、自分がやってみれば?」な一言に、返せる言葉などない。

でも成功してない人の言葉でも説得力があるのが、こうやって失敗したという失敗体験です。
そしてそれは、時に快感。
人の失敗って、聞いてて楽しい。

というわけで、「こうしてオレは失敗した」話~。

どこから失敗といえるのか、とりあえず就職に至らなかったのは、最初から後ろ向きだったのと、人を頼れなかったせいですね。

後ろ向きだったからこそ、準備もろくにしなかったし、嫌だ嫌だと遠ざけて。なんかとにかく精神的に未熟だった。

未熟なくせに自分一人でやるべきだっていう変な自意識があって、人を頼るのは半人前だという謎のプライドを持ってたせいで(こういうところが、未熟なんだろう)爆死した。

最後まで人を信じて頼った友人は、同じ地味な大学を出てるのに、最後の最後で大手企業に滑り込みで入社が決まった。
(私は非正規の道を嫌々進んだ)

不満は多いようだけど、給料は破格!入社1ヵ月で臨時ボーナス支給!
「めっちゃ貯まってるやろ?」
と聞くと、奴は控えめにうなずいた。

頼らなかったのは、これまでの経験や個性によるものでしょう。
昔から大人を信用しなかったから、10代の頃から擦れてる、ひねくれてると言われてた。まったく可愛げがなかった。

不本意のまま仕事に行った場所で1年半くらいしか続かなかったのも、自分一人でため込んでしまったのが原因で。

それだって直属の上司に相談したり、他の同僚に愚痴ってもいれば、また違ったかもしれない。

人に頼れないに加えて、自分の恥とか傷を直視できないほどの重症だったから、そもそも頼れなかったんだけどね。
気付いてないのだから。

結局、自覚できないと人を頼れない。
自覚するには弱さを認める必要がある。
へんな自尊心だとか、そういうのは厄介なお荷物でしかないのです。

それらを、全て終わってしまった後に気付くっていうのね。

無職になってからも、人を頼るまで時間がかかった。
来るとこまで来ても、人はなかなか変わらないものです。

そもそも入試だって、自分だけの力でやったら軒並み不合格だったという過ちがありました。
それなのに成人してからも同じことを繰り返す。本当に私は学ばない人だった。

でも、これはなかなか難しい問題です。
だって周りの人はおろか、家族に対しても甘えや隙を見せるのを嫌だったのは、子どもの頃からなのですから。
片や、年の離れた兄貴二人に可愛がられ、両親からもお姫様扱いされて育った友人。

友人は今でも、会社で年上の方から可愛がられてるんですよ。
家族の中での役割というか、関係性をそのまま社会に出ても持ち越すのが人ってもんです。
その話を聞いた時、妙に納得したものでした。

今思えば、私の周りには甘え上手というか、そういう子が不思議と多かった。
多いと言うよりは、目立ってただけか。その子らと自分を比べて、余計に卑屈になってたかもしれない。

弟、妹みたいに自然にふるまえる子、甘やかされることを受け入れられる子を、
「何、あの子・・・?」
と心のどっかで下に見ていたのだ。
(友人はご飯をよく先輩社員からおごってもらうというし、同じ非正規仲間だった同い年の子も、他をさしおいて部長にゴルフに連れてってもらってた)

一人でも平気ってカオは、「自分はあの子たちとは違うから」という強がりから形成されたものかもしれない。
連れてってくれる人がいないから、自分で行く、みたいな。

自分が稼いだお金で自分一人で行った場所に、友人は家族と行った、彼氏と行ったって聞くの。

複雑なもんですよ。
もちろん自分一人で頑張って行くのが楽しいのは間違いないけど、全部お金出してもらってんだもんなぁ。。

前回の、人を受け入れられるかどうかにもつながる話ですね。
人の好意に対して、素直でいられるかどうか。

一人でも頑張れるよ!ってカオは個性かもしれないけど、ここぞって時に甘えを見せられるようになれば、最強になれる気がしますね。
特に長子は、理解して甘やかしてくれる年上の人の存在が、下の子以上に必要な気がします。

そういえば、恥をしのんで27くらいの時にハローワークに行った時。
職員の上品そうなおばちゃんに開口一番に、
「あなたには、こういう仕事がいいよ」
と勧められたものがありました。

それは、公民館だか何かの市民施設のアルバイト。
ああいうとこって、おせっかいなおばちゃん・おじちゃんが多く来る。

「あなたみたいな人には、そういう所でたくさん甘やかされた方がいい」と。

本当に、年上の人は人のことを本人以上によく見えてる(笑)
あの時のおばちゃんの目は慧眼だったなぁと、今更ながら恐れ入ります。


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