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人はよく、人を見てる

職場で、割と頻繁に話しかけてくる50代の女性がおりまして。
「なんか好きなんよねぇ」と言われた。

「オオカミじゃないのに、一匹オオカミっぽいところがいい」
「そうは見えないのに、一人でも平気ですって顔してる」
「そういう人をかまいに行くのが好き」

物好きもいるのねー

しかし、まあ、なんと鋭いこと。
その通り、別にオオカミ気取ってるわけではないけど、なんか一人でいることが多いのだ。

昔から、群れるのがなんか嫌。苦手というか、嫌。小学生の頃からずっと。
そして全然オオカミでもないし(むしろ小鹿だと思ってる)、人が嫌いなわけでもない。
ただ一人の方が好きだし、一人でも何の問題もないだけ。

「一人じゃないって、いいよね」って思いながら、一人が好き。
(→「人を笑顔にさせるもの」)
本当は孤独じゃないって知ってるからこそ、一人でも大丈夫なんだろう。
一人が楽しめるんだろう。

それでも思春期にゃあ、周りから変な目で見られてたけど、そうとうな変わり者に見られてたんだろうけど。強がってみたりもしたけど。
それでも、そこまで深刻だと思わなかったからこそ、クラスで話す人がいなくても、そんなに困ることはなかったわけです。
まぁ素質はあったんだと。

むしろ、よく一人でいたからか、時にハブられたクラスメイトや一緒に行動する片割れが休んだ際とかには、都合よく寄って来られたもんです。

そりゃ10代からしてみれば一人は異常に映るかもしれないけど、大人になってみれば一人行動って別に普通のことですよね。

そんなことわざわざ言うことでもないし、当然職場でも自分からは言わないけれど、バレてるもんねぇ。
アピールしてるわけでも、隠してるわけでもないのに。
案外、分かるもんなんですね。

ほんと、見た目も中身も全然厳しくないんですよ?
むしろホワホワしてる方だし、一人で行動するけど、やっぱりホワホワしてる。どこへ行っても基本ホワホワしてる。

でも非正規労働の方、特に派遣で来られてる方ってそういう人、多くない?
一人でも全然行動できますよって人。

男性社員はよくつるんでご飯に行ってるみたいだけど、派遣の女性たちはほとんど一人でエレベーターで降りて、思い思いの場所へ一人で行ってはご飯してる。
(一緒に下りても、必ず下で別れる)

仲良く喋ってる人同士でも、降りてご飯に出るのは別々だ。

むしろ一人の方がいいって人が圧倒的に多い肌カンカク。
(女性の方が仕事変わる人が多いから、そこらへん自然と自立するのかもしれない)

あるいは、みんなにお菓子を配り歩く渡り鳥みたいな方も中にはいる。
でもそれだって特定の誰かに依存してないって意味では、自立した方であると言える。

だから、「一人でも平気ってとこが好き」と告白されたけど、「そんな人ばっかりじゃない?」と私はすぐさま言い返した。

というか群れたがる人って向いてないよね。
だって、結局どこへ行こうと一人やもん。

新卒の新入社員は一から教えてもらえるし、かまってもくれるけど、お店とかのアルバイト以外の非正規って基本、ほっとかれる。こっちが聞かないと教えてくれない感がある。

それでいて横のつながりもないと、いろんなとこで置いてかれるから結構難しいですよね世渡りは。
ある意味では、一匹オオカミ的な働き方とも言える。

とりあえず、世の中には自分の「そういうとこ」がいいって人もいるってことですね。
そして思った以上に、人は自分のことをよく見てる。
で、見抜く人は見抜いている。こわいねー
でも、分かってくれるってなんか嬉しいね。

隠す気なんて一切ないけど、それでいいと思う。
何を繕っても見てる人は確実に見てるし、伝わるものは黙ってても伝わってしまうもんだ。そういうのを、個性って呼ぶのだと思う。

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