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居場所を広げることは

以前も居場所について、色々と書いてみたけど。
(→「落ち着ける居場所を」
今回はそれがいかに重要なことか、さらに広げていくことで見えてきたものでも語ってみましょうか。

今でこそ、行きたい場所には行くよう意識してる私ですが、20代の当時、居場所というか行く場所が全然なくて。
子どもの頃から、学校と家。プラス塾。
働き出してからは、職場と家。

それしかなくて。
ここに例えば、行きつけの飲み屋があるとかだとまた違ったんでしょうけど。残念ながら、いつも直帰でした。

だからこそ職場に行かなくていいってなった時に、家以外の場所が失われた状態になったのです。

家から外に出ても、行く場所、行っていい場所がなくて。思いつかなくて。
結果的に、暇すぎてジョギングを始める前までは、家以外に一人で安心して出歩ける場所がひとつもなかったのでした。

ジョギングで近所を走り始めてからは、安心して外を出歩けるまでになりました。
安心して、というか。
下を向いて、おずおずと歩かなくて済んだというか。
自分なんかが外を歩いて申し訳ない、みたいな?
そういう気持ちがなくなって。
(そもそも走ってる時点で十分目立つので、前記事で書いた通り度胸が付いた)

結果的に、自信をもって出歩けるようになりましたね。

で、行くあてのない時とかは、お気に入りの池にまで行ったりして。
ただ、あくまでそれは「慣れた」居場所で、安心感をもたらしてくれるもの。だから、不安な時とか疲れた時には最適です。

しかし、そこからさらに進もうと思えば、もう少し広げていく必要があります。

話はぶっ飛ぶけど、実は先日USJに友人と行った際、すごく楽しくてですね、毎月通うのもアリだなと思ったのです。
そんな思考になった瞬間、そういう人生を自分で選ぶことも可能だったんだなということに視界が開けました。

だって実際にそうやってる人もいるし、お金がないわけでもない。負担は軽くはないけれど、できないことではない。
やろうと思えば、そういう選択をすることも可能だと分かった時点で、人生って自由なんだなと。

今までが、如何に狭い鳥かごの中で浅く息を吐いて生きてきたことか。
私自身が勝手に鳥かごの中に納まってただけで、その外を普通に生きてる人の方が何倍も多かったという事実。
ただ、知らなかっただけです。

知ってしまえば、全国点々と自由に生きてる人もいれば、家を出て彼氏彼女と同棲してる人もいる。
いや、いたのは知ってたけど別次元を生きてる人らだと思ってたし。
自分には縁遠いと思ってたし?

でも、やれるかどうかは別として、その世界は薄い壁のすぐ向こうにある世界だったわけだし、選択一つで行けるもんなんだなと。
恥ずかしながら30年生きてきて気が付かなかったのです。

私の場合はレベルが低くて。
休日って、一人でどこへでも行っていいんだなとか。
お腹がすいたら仕事帰りにドーナツでも買って帰ればいいんだな、とか。

そういう当たり前のことに気付けたのが、そんなに遠くない過去だったということですね。

だからまあ、こうやってここに書いてることは誰もが知ってることなんですよ。
でも私としては結構な大発見だったんですよ。。
アメリカ大陸見つけたくらいの。

こんな風に周りが当たり前のように知ってることも、知らなかったことはまだまだ多い。
逆に自分では知ってて当然ってことが、他人からしてみたら目から鱗だったりするわけで。

だから、各々持ってるものを誇りに思ってね。

話を戻してまとめると。
自分自身がささやかな居場所を見つけていくことは、そんな「世界って自由で広い」と気付くための足掛かりだと思うのです。

居場所ってのは、自分の足で見つけないと見つからないものですからね。

そうやって見つけて行けば、自分自身が自由になっていく。
いかに今まで狭い世界で小さく生きてきたかを、知れるきっかけとなりうる。
(だから行き詰った時に海外に行くことが勧められてるのにも納得。でも、いきなり遠出はハードルが高すぎるので、ちょっとずつ)

そうなると人生がこれまでより楽しいもの、楽なものに見えてくるかも。
特に今まで、家と学校、職場の往復しかしてこなかった人には鮮やかな世界が広がるんじゃないかな。

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