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教職課程をとって~後編~

〇総合的な学習の時間
総合的な学習は皆さん経験があると思います。生徒たちが自ら課題設定をして探求する授業です。
この授業で他科目と違って特徴的だったのはやはり”クラスで話し合い議論することや地域社会という社会と携わること”ではないでしょうか。
この授業の重要性は現代社が若者に求める力を満たしているという点です。このことはある程度周知されていると思いますが、だんだん今の教育の重要性は知識の蓄えではなく、その知識を表現する力+知識をもとに思考する力に変化しています。

今の大学受験のシステムが変わっているのもまさに今までのように暗記と知識重視ではなく、こうした力が求められているからでしょう。

大学の講義ではこうした現状を分析した内容を取り扱っていたので、より総合的学習の重要性が理解できました。
この総合的な学習には
1.課題設定 2.情報の収集3.整理・分析 4.まとめ・表現
の探求プロセスがあります。このプロセスについて調べるとやはり社会に出てから役に立つツールも多く学べるんだなと分かりました。

〇この授業を実りあるものにするために
総合の時間って自分の頃はお遊びタイムだったので、特に考えることもなく授業を行っていました。
真面目に受けていればどんな授業よりも社会に出て役立つ授業で、しっかりやっとけばよかったなと思いました。(笑)
でも正直小学生のころから意識高くこの授業の重要性を理解して取り組むなんてなかなかできません。私のように社会に出る準備を本格的に考えるようになって初めて重要性を実感します。
しっかりやれば身につく反面多くの生徒が疎かにしがちな授業だからこそ、
教師は”課題設定や探求ツール、そもそもなぜこうした授業をやるのかといった意義”
をしっかり伝えることがかなり重要だなという風に感じました。”課題設定”や”生徒たちの意見を整理するためにどのツールを提供するのか”など先生ができることはたくさんあります。

授業内容を進め、探求するのは生徒自身なので、先生のすることはあまりないなんてことありません。より円滑に、実りあるものにするためには、教師の力量って本当に影響するなと感じました。

〇まとめ
教師の仕事って毎年やることはある程度同じだし、やることもある程度同じなんだろうなって思っていたんですが、そんなこと全然ありません。たったたったこれだけの授業を受けただけでも教師の仕事の大変さが分かりました。

教育の裁量は教科科目以外の部分で大きく幅があります。確かに教科科目を教えるのは毎年同じだけど、学校はそれだけではありません。生徒一人一人も毎年変わるし環境も違う。
生徒目線で見ていた今までの教育と教師の立場から考える教育は全然違いました。
生徒が見えないところでたくさんの教師がすることはありますし、教師によってやりかたも伝え方も変わってきます。

受験に役立つ科目授業以外の教育をいかに充実させるのか。教育とは別に勉強だけじゃないし、それ以外の人間性や社会性など教えなければならないことはたくさんあります。
さらには、いい意味で先生の姿や先生の言葉が生徒の印象に残るような教師になれた時はこの上ないやりがいをきっと感じるんだろうなと思います。

最近の、特に高校の先生は学力に重きを置く先生が多いなという印象があります。あくまで成しえるのは進学率といった社会的評価。もちろんそれも大事ですが、教職課程をとってから尚更に教育者と呼ばれるからには、勉強以外にもどれだけ影響を与えられるかで教師の質は変わってくるなと感じました。

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