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睡眠薬を吞みながら今年一年を振り返る

僕はこれから寝て、あまり多くない31日を過ごすだろう。
なのでどんな状態であれ1年の終わりを書き記していきたいと思う。

今年の始まりは母親からの
「お前今年八方塞がりの年らしいよ」
からであった。

どう動こうがあがこうが事態は悪化の一途を辿る。
逃げることすらできない1年。

実際そうだったと思う。
職場は常に安定せずグラグラと危うい。
最愛のペットを原因不明のまま失くした。
唯一交流のあった親戚の叔父が亡くなり、後を追うように自分の叔父も失った。
自分自身体調を崩し、今も原因不明の微熱が何か月も続いている。
職場の異動と同時に通勤手当も無くなった。
そんな中腰を痛めて病院を受診したところヘルニア一歩手前だという。
更に今年から秋花粉と頭痛デビューを果たしたので常用薬は増える一方。
先程歯を磨こうとしたら歯に黒い窪みができていた。
詰め物が取れたか虫歯が広がったのか。
どちらにせよもうしばらく病院はあいていない。

愛用していたPCも壊れた。
同じく長く使っていた傘も壊れた。
PS3も壊れた。
前期に関しては低用量ピルを吞まなければいけないというトランス男として屈辱な期間でもあった。

それらの不調は全て財布に直撃する。
しかし異動と同時に貰える全体の額が減ったので何も賄えないまま借金を背負った。

中耳炎を繰り返し、副鼻腔炎を繰り返し、受診せずに放っている緑内障の視野の欠けは最早自覚できる程の穴が開いた。
同時に乱視が進行してメガネが合わなくなったが、レンズを換える金など無い。
遠くの物をぼんやりとした輪郭で二重に捉えながら、思う。
---ああ。僕という存在がゆるやかに、しかし確実に終わっていく。
ヘラヘラと笑いながら布団に潜る日々。

八方塞がり。
正にそうだった。
次から次にマイナスが押し寄せ、されるがままに転げ落ちていく。
ベコボコとあちこち凹んだ僕を取り囲むのはハードモードなどではなく最早無理ゲーであった。

死にたいと思う余裕すらなかった。
目の前の課題を何とかしなければ。いつもそれでいっぱいいっぱいだった。
ここで死んでも何も変わらない。負の連鎖から解放される気がしなかった。

そういえば愛用していたFitbitも死んでしまった。
リストバンドが切れてしまって、買い直した直後のことだった。
ただでさえギリギリの環境がボロボロと崩れ落ち、欠陥住宅であとは僕が死んで終わりかという程に感じた。
しかし当然ながら簡単に死を恵んではもらえない。

どこにいても、どこを向いても。
そこにあるのは辛い現実。
こんなのは悪質なイジメだ。
神やらか運命とやらかは知らないが、奴らによる陰湿で徹底したイジメ。
そのターゲットが自分だったように思う。
アイツらは僕を直接殺したりはしない。
死なない程度にジワジワとダメージを与え続けてくる。

来年がどんな年になるのか、まだ僕は知らない。
ただ満身創痍のままで進める場所など無い。
薬を呑んで大人しく眠って、沢山の病院に行って借金を重ねる所から脱せるとは思えない。
だってまた1つ年を取るということは、僕を構築する物全てが劣化するということだ。

ただ少しだけでも穏やかな1年になればいいなと、それだけを願う。

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