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Murder Channel x Q Hayashida collabo PT2 参加アーティスト紹介④Hallucinator

Murder Channel x Q Hayashida コラボレーション第二弾のコンピレーションに参加してくれたアーティスト達を紹介。メタル~ヒップホップ~ハードコア・テクノをドラムンベースとミックスしたアグレッシブなスタイルで世界中に熱狂的なファンがいるイタリアのHallucinatorについて説明しよう。

2007年にLuca LodiとSimone Sighinolfiによって結成されたHallucinator。ユニットを結成する以前からすでに両者は別々に音楽活動を行っており、それぞれのバックグラウンドを活かしたダーク/ハード・ドラムンベースを活動当初からクリエイトし、初期はMindSaw Recordingsを拠点として数枚のシングルを発表していた。

2010年代に突入し、Yellow Stripe RecordingsやPRSPCTといったクロスブリード/ハードコア・ドラムンベースのトップレーベルからEPをリリースしていき、イタリアのクロスブリード/ハードコア・ドラムンベース・シーンを代表する存在へと上り詰める。

そして、2015年にリリースされた『Fuck The System EP』と1stアルバム『The New World Disorder』でHallucinatorの存在はクロスブリード/ハードコア・ドラムンベースの枠を超えて一気に広がる。この二つの作品によって、デスメタル~メタルコアをハードコア・ドラムンベースとミックスしたHallucinatorの情熱的でラウドなサウンドは、メタルとドラムンベースの理想的な融合を実現させており、双方のファンを満足させられる稀なユニットとして認知されていった。

David Sylvian、Depeche Mode、Portisheadからの影響を公言しているだけあってか、ハードでアグレッシブな作風であってもどこかメランコリックな部分があり、彼等のメロディはキャッチーかつ奥深く耳に残りやすく、そこに多くの人々が魅了されているのだろう。

2010年代中頃から後半に掛けては、ハードコア・テクノやインダストリアル・ハードコアの要素を強めていき、『Fuck Society EP』『Heartbreak EP』などでHallucinator独自のハードコア・スタイルを披露。2017年にはストレートなドラムンベース・スタイルを強化させた2ndアルバム『Iconoclasm』を発表した。

並行して、Cypress Hill、Downset、Fear Factory、Biohazardのメンバーによるミクスチャー・バンドPowerflo、メキシコのインダストリアル/EBMユニットHocicoのリミックスを手掛けるなど、Hallucinatorはジャンルに縛られることなく活動を進めていく。

そして、2020年にはこれまでの活動で得た様々な経験を反映させたパワフルなサウンドに溢れている3rdアルバム『Rejects』を発表。同じく、メタルやヒップホップのバックグラウンドを反映させたロッキンなドラムンベースを展開するShadow Sectとのコラボレーション・シングル『Bring it Down』を昨年リリースし、ヨーロッパを中心に精力的にクラブ/フェスティバルに出演している。

Hallucinatorは大の漫画とアニメ好きで、長年の『ドロヘドロ』好きであった。ステージでも『ドロヘドロ』のTシャツを着ていたりと、かなりのファンである為、今回の企画に対しては凄まじい熱量を持って挑んでくれた。

Murder Channel x Q Hayashida collaboration part 2はMxCx online storeにて予約受付中。


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