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ちゃんと言ってくれる人、のありがたさ

先日、新卒の時の上司と数年ぶりに会ってきました。
数年ぶりというか、ほぼほぼ10年ぶりくらいだったかもしれない。

新卒で右も左もわからない私を、見守り育ててくれた人。
親にも紹介したことのなかった私の彼氏(当時)まで会わせた上司。笑


その上司に、私の今後の社会人キャリアについて相談してみたんです。
今は半分フリーランスのような不安定な働き方をしているけれど、また会社員に戻ろうかな。そしたらやっぱり事務職かな、私のキャリアは7割くらい事務職なので。……みたいなことを言ったら、

「え、でも事務処理得意じゃないよね」
「いつもハラハラしながら見てたよ」
「お客様対応の方が得意じゃない?」

って言われて、ウソーーーー!!!ってなった。
私、事務処理得意だと思ってた。いや本当に。心の底から。
知らなかったよ……


他にもね、婚活中なんですけどどんな人が合うと思います?って聞いたら
「……わからん。難しいもん笑(←私の性格が)」
とか。

じゃあ、と思って私の性格について改めて聞いたら
「これ!っていう軸があるわけじゃないけど、嫌なことは絶対嫌、そこは譲らないみたいな感じがずっと変わらない」
とか。

締めに「あなたはあなただね、変わらないね」みたいなことも言われた。


私ね、これらの言葉がすっごくすっごく嬉しかったんです。
どれも全然、特に褒め言葉じゃない。
だけど肯定も否定もせず、ただ、私という人間の存在をそのまま認識してくれている感じがものすごく安心感があったのです。
もちろん、長年の付き合いだから成り立つ言葉のチョイスだったとか、そういうのもあるのかもしれないけれど。

個人の視点でジャッジをしない。他の人と比べない。
ただ、「この人はこういう人」という、それだけ。


自分の凹凸を知ることって、大事だと思うんです。
だけど、それにマイナスとかプラスの評価をつけがち。つけられがち。少なくとも私はそういう世界で生きてきた。

こういうところ直せ、とか、怒りのテンションでマイナスの評価をされるともちろんしょんぼりしちゃうし、だからって良いところだけを褒められ続けても見えなくなるものがある。
公平に、ただ凹凸を知ることって、すごく大事で、だけど難しいこと。

だから、特にそういう評価をせずフラットに「こういう部分がある」とだけストレートに教えてくれた上司にとても感謝したし、新卒の時の上司がこの人で本当によかった、って改めて思いました。

大人になればなるほど、教えてくれる人って少なくなっていくから。



当時は必死でした。
わからないことだらけだし、社会に出ることに不安しかなかった。
でも早く仕事は覚えたいし、一人前になりたくて。
とにかく飛んできた球を打ち返すのでいっぱいいっぱいで。

だからずっと見守ってくれていたこととか、どんなスタンスで見守ってくれていたかとか、そのありがたさに当時は気づいていなかった部分もいっぱいあると思う。
でも、私ってすごく恵まれていたんだなって、それを実感した出来事でした。


私の人生、「出会ってくれてありがとう」な人、多すぎるな。
ありがたや……(合掌)

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