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娘とわたし。3。

やっと終わった長い長い陣痛の苦しみ。最後、いちばんいきまないといけない時にはもう意識は朦朧として、気力も体力も尽き果てていた。一人の助産師さんが上に乗ってお腹を押し、もう一人が赤ちゃんが出て来やすいよう、吸引する棒を持って構えていた(と思う)。そして「生まれましたよ!!」という声が確かに聞こえた。生まれたんだ。。うん??でも、なかなか聞こえてこなかった。「オンぎゃあ」という声が。赤ちゃんて、この世に生まれてきたらすぐに元気な泣き声を上げるものだと思っていたけど、あなたは違った。なかなか泣かなかった。あれはどうしてだったんだろう。。

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