先日「前後際断」という禅語についての体験を書きましたが
思いのほか読んでくださる方が多かったようなので
この言葉と共に心が救われた言葉の一つ
「両忘」について書いてみたいと思います
色んな失敗をして全く自信を失ってしまったボクは
何をするにも何か発するにも他人の目が気になり
他人がどう思うだろうか？気を悪くしないか？
と人の目を気にしてばかりでした
他の経営者と比較して自分はダメダメだと思ったり
一方で自分の惨めな状況を「ちゃんとフォローしてくれない
従業員が悪い」とか問題を外へ向けていました
「もっとあの会社みたいなら・・・」とか

人は比べるから妬みや苦しみが起きるんですね
矢印が外（他人）へ向いて比較をしてしまう
家庭でもありますよね「〇〇さんの〇〇ちゃんは
勉強も出来てすごいのにウチの△△はいくら言っても
全然言うことを聞かない、やらない」とか
こうして不満が溜まり怒りに変わっていきます
この場合でもやるかどうか決めるのは我が子であり
親の私たちではありません
こちらの価値観を押し付けるだけでは動かないんですね
押し付けておいて他所と比べるから苦しくなります

我が師 飯塚保人先生からいつも言われている言葉に
「過去と他人は変えられない変えられるのは今と自分」
という言葉がありますが
自分に矢印を向けて自分が変わらなければ
自分が変わった事を見て良い影響を与えられる事が
出来れば周りも変わっていくでしょう
自分は自分　人は人と割り切って強要しない
そういう自分の事を好きになってくれる人がいたら
その人はあなたに共感してくれるようになると思う

「両忘」とは人と比べないというシンプルな事ですが
執着心とか色々あるのでそれがなかなか難しいのですが
パワハラとかでもある意味そうじゃないか？と思いますが
全く同じ事を言ったとしても誰が言うかで
説得力が全く違ってくると思うんですね
まずは実践して身になっている人からの熱のこもった
アドバイスなのか
自分はやってもいないのに強要されていると感じるかで
受け止める側は全然違ってくるのだと思います

お恥ずかしいのですがそういう後者の道でした（汗）
そこを「両忘」という言葉によって気付かされ救われた
と思っております

会社でも「なんでウチの部下は言う事を聞かないんだ！」
とかご家庭でも「ウチの子全然勉強しない」
と悩んでいる方は矢印が自分に向いてない可能性が
勝手に言いますが「高い」可能性があります
人と比べず自分自身に矢印を向けて
日々進化（チャレンジ）してみてください
自己肯定感も高まるし
何より相手に対してストレスが溜まらなくなります

最後まで読んでくれてありがとうございました！

山崎　善弘（ゼン）
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