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原作を読んだのち、映画『オデッセイ』を見た

映画『オデッセイ』を見た



きっかけは、ゆる言語学ラジオで堀本さんが『火星の人』という本を薦めていたことだった
「映画化されているけど、本の方が面白い」と言っていて、興味を持った

ちょうど、洋書を原語で読んで英語の勉強もしたい、と思っていたので、読んでみることにした
そして先週、無事読み終えてブログを書いた

あらすじとしては、火星に一人置き去りにされてしまった宇宙飛行士が、生還を目指して奮闘する、というものだ
骨太のSFだった



そして今回、メルカリで『オデッセイ』のDVDを買った
タイトルは変わっているが、こちらが『火星の人』の映画版になる

ここからは、その感想を…
(ネタバレを含みます!)

オチ、変わっとるやないか〜い!

原作では、火星のロケットを使って宇宙に飛び出した主人公が、地球から来た大型宇宙船に拾われるんだけど
これが、緻密な計算により、宇宙船とロケットがぴったり合流する形で生還を果たす

それが、映画では300mほど距離が届かないことになっており、打つ手無しの状態になる
そこで主人公が、宇宙服の手の部分に穴を開け、ジェット噴射のように空気を放出しながら、宇宙船に向かって飛んでいく

結果、勢いを調節しながら宇宙船に辿り着き、無事仲間と合流する、というオチになっていた


いやこれ、どうなん…?

一点のみの噴射で向きがコントロールできるわけないのよ
まず確実に回るのよ

それまで散々、計算を繰り返して生きる道を探ってきたのに
最後は運ゲーかい!と思ってしまった



ただ、このオチにする必要性も理解はできた
というのも、原作と映画では、物語の構成が違うのだ

原作では、ストーリーは主人公の手記を追っていく形で進む
主人公はユーモラスな性格で、語り口が面白く、窮地にもジョークを欠かさない

そのおかげで、絶望的な状況でも、どこか明るい雰囲気で物事が進んでいく
この陽気な感じが、原作の一番の魅力だと思う

それが映画では、他のハリウッド映画と同じように、次々と生じる出来事を客観的に描いていく
主人公の内面にはそれほど焦点が当たらない

なので、客観的な出来事を劇的にしないと、映画映えしなかったんだろうな
最後のシーンも、映像としては迫力があって面白い

映画の口コミも見たけど、好意的な感想が多かった
「火星に一人取り残されたところから生還する」という設定にインパクトがあるのと、見せ方が上手かったんだな



「原作を読んでから映画を見る」という体験は、今回が初めてだった
納得のいかない部分はあったものの、どちらも楽しめて面白かったな

DVDも500円で買えて助かった
今見るとDVD、画質悪っ!て感じだけどね

そして今は、『三体』を英語で読んでいる
まだ1割くらいかな…

ぼちぼち読んでいこうと思う
こちらの映像化も楽しみだ



じゃまたね
読んでくれてありがとう



(よければなんでも送ってね)

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