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テンポ設定だけでフォームが整う

聴いて速くなる、上手くなる!今回はサクッと7分。
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FLOW STYLEのパーソナルレッスンにおける、3種の神器の1つは「フィニスのテンポトレーナー」です。例えば1:00に設定すれば1秒間に1回ビープ音がなります。不思議なことに、音に合わせて泳ぐだけで、フォームが整い、息継ぎもスムーズになり、苦しさを軽減してくれる。下手に私がフォームのアドバイスするよりも、効果的な場合があります。

1:00という決められた時間の中で「できる範囲の動作を行う」ということが重要で、必要以上に動作を増やしたり大きくすると全体のバランスを崩してしまいます。クロールの動作の例で言うと、入水→グライド→キャッチ→プル→フィニッシュ→リカバリー と最低でも6つの動作があります。もし、グライドの方向を前方にしてできるだけ遠くの水を取りにいって、キャッチで手首と肘を両方使い、さらに左右に揺らすスイープ動作を足したとすれば、それだけでかなりの時間を要してしまいます。その分、最もスピードが出るプルやフィニッシュが疎かになり、ローリングのタイミングが早まり、体軸の左右のブレが大きくなるという負の連鎖へ繋がります。

テンポトレーナーを装着して泳げば、自然と動作がシンプルになり、連続性が高まります。クロールや背泳ぎはこの連続性が重要な種目です。クロールのスプリントなら0:50~0:60の速いテンポが求められますので、さらに動作をシンプルにしていく必要があります。以前の記事でもお伝えしたとおり、パフォーマンスが上がらない理由は「何かが足りない」ではなく「たくさんやり過ぎている」ことがほとんどです。

以前中高年の方を対象とした、グループレッスンで試験的にテンポトレーナーを導入したことがあり、そこで印象的なエピソードがありました。ある男性の方がレッスン後に声を弾ませて近づいてきて「初めて25m息を止めていけた。音に集中して泳いで、気づいたら息継ぎなしやった。初めてや!」いつも苦しくなって最後までたどり着けなかったのに、動作をシンプルにして連続性が高まったことで、スピードの減速と無駄なエネルギー消費を防げた結果だと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございます。今回はフォームを整えるためのテンポ設定の重要性をご紹介しました。多人数での一斉指導では、個別にフォームのアドバイスがされにくい現状があると思います。この問題を解決するためにパーソナルレッスンを利用される方は多いのですが、「手の入水角度を45度に」とか「肘を120度に曲げて」と直接的に言ってしまうと、実際はうまくいきません。「テンポは1:00で」という条件を共通言語として確認し、その後はある程度本人に試行錯誤してもらって、連続性の重要性を感じてもらうほうがフォーム改善に効果的だと感じます。

四国高知で水泳の個人指導ならFLOW STYLE
https://rebirth-flow-style.jimdofree.com/

追記
6/11のイベントレッスンでは「レース前に泳ぎを整える3要素」と題して、テンポトレーナーを使用したレッスンを開催します。興味のある方はぜひご参加ください。お申し込みは↑のホームページから

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