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飛び込み練習法 ステップ④最終回 中心→末端の順で腕を振れるようになろう

飛び込み練習法の最終回です。今回は腕を振るスタイル(クラウチングスタート・レベル3)について。一定のパワー・瞬発力を必要とし、完成度が高まれば反応速度・飛距離ともに高めることが期待できます。早速ポイントを整理します。

  • 合図でスタート台を引く。このときの手はスタート台にフックしているだけで、実際には「肘を引く」ことを意識する。「手で押す」と手が前に飛び出してしまいやすい印象です。

  • 合図で目線と頭をキープ。目線をすぐに上げようとすると、同時に手も上げたくなり、腕を残すことが難しくなる印象です。

  • ヒップヒンジで上体を起こすときに腕を下方・後方に残すことで素早く起こしやすい。体幹(中心)の動きを優先し、腕(末端)は後からついてくるイメージ。

ここからは私が一番参考にしているMichelAndrew選手のシークエンス写真を見ながら解説していきます。

【構え】
肘を少し曲げて後方へ向けています
【初動】
スタート台を引いているのでさらに肘が曲がる。1枚目の写真に比べて頭の位置が少し下がっているのがわかります(奥のスタート台と比較)
【前方への重心移動と上体起こし】
後方足のスネがフラットに。ここで後方足の膝が踵よりも落ちないように注意⚠
【トップポジション】
胸椎の伸展はほとんどなく、背中がフラットまで起きないスタイルで、最短距離&鋭い入水をイメージと推察。記事冒頭のサムネイル写真もマイケル選手ですが、そちらはしっかり胸椎を伸展させ高さを出しています。
【ストリームラインへ】
ここで手が組めないで入水すると一気にパフォーマンスがマイナスへ

レベル3が絶対に速いとは言い切れません。入水が深くなりすぎて水中ドルフィンキックを不必要に増やしてしまうとトータルパフォーマンスが落ちる可能性があります。最終的には12.5mや15m通過タイムを測定して最速の方法を確認しておきましょう。

全4回に渡って飛び込み練習法をご紹介してきました。次回はフリップターンの手のひらの使い方についてご紹介します。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

四国・高知で水泳個別指導なら
FLOW STYLE 藤澤ヨシノブ


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