【映画】Dr.コトー診療所
最近、正月に映画を見ることが多い。今年、最初の映画はシリーズで続いているDr.コトー診療所だ。Dr.コトーのモデルになった医師は瀬戸上健二郎さん。
映像は、志木那島の青く広い海と緑で覆われた自然豊かな島が印象的だ。中島みゆきの主題歌「銀の龍の背にのって」の歌がグッと心にくる。この歌がより映画をひきたてている。この映画のテーマは、「命と地域医療」だ。
高橋海人が演じる医師研修生が島にきた。この研修生に対して看護師(生田絵梨花)が
「コトー先生は、ひざが痛いと言っている人に対して、ひざばかりを見ているのではなく、きちんと顔を見て話しをしている。あなたは、患者の顔をきちんと見ているのか」
と問いつめる場面が心に残った。コトー先生の人間性が診療に対しての姿勢にあらわれている言葉である。
ある日、台風の影響で崖が崩れる事故が起こる。
次々にけが人が運ばれてくる。コトー先生ひとりではもはや限界だ。研修医は「あきらめるしかない…」と口走る。状況はまるで、戦場のよう。
コトー先生は自分の命をかえりみず(急性白血病)にできる限りの処置をして命に向き合った。感動の場面だ。
島の人々はいい人ばかりで、私も島民として住人になりたいと思わされた。老後、コトー先生のような医師に診てもらいたいと思った。途中で、漁師役(泉谷しげる)の笑いをさそう、ざっくばらんな役柄はぴったり。時任三郎と富岡涼との親子の演技も絶妙にいい。雰囲気は独特で、男親の息子に対する愛情が伝わってきた。
ラストでは、コトー先生の子供が無事誕生した。命の輝きを感じた。だが、地域医療に残された問題提起はそのままだ。
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