マガジンのカバー画像

#シロクマ文芸部

79
シロクマ文芸部のお題で書いた詩や小説をまとめています。
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事

駄洒落小説 『咳をしても金魚』 #シロクマ文芸部

「咳をしても金魚」 という言葉を小学生の僕に教えてくれたのはじーちゃんだ。 日曜日の昼下…

193
1年前
31

とんでも8分恋愛小説 『今はまだ儚い春の夢』 #シロクマ文芸部

春の夢というものは いつだって実感が伴わない。 散りゆく桜が 必ずしも掴めるとは 限らない…

193
12日前
5

20字小説 『新人の花吹雪』 #シロクマ文芸部

花吹雪舞う。新入社員がシュレッダー壊し。  まさか実話と思ってたりしてなーい😒? よく詰…

193
2週間前
10

詩小説 『風車のお味』 #シロクマ文芸部

風車はね 風を受けては くるくると 風吹かぬ日には ゆったりと 回って挽いた小麦粉で 焼い…

193
3週間前
23

7分小説 『カメさんモード』 #シロクマ文芸部

変わる時に 変わるものは、もしかしたら…… 「ほれ! 早行ってこい!」 「うげーめんどくさ…

193
1か月前
10

20字小説 『見守る玄関』 #シロクマ文芸部

変わる時。玄関でスーツ姿の子と撮る写真。  いろんな成長過程を書こうかな? と思ったけれ…

193
1か月前
9

詩小説 『桜色』 #シロクマ文芸部

桜色のおくるみに包まれた我が子。この子を守るためなら、どんなことだって乗り切ろうと心に決めた。 🌸 桜色の唇が紡ぐ、たどたどしいチューリップの歌。「赤・青・黄色だと信号の色になっちゃうよ」と思いながらも癒される。 🌸🌸 桜色に頬を染めた私と夫の似顔絵。誇らしげに見せてくれた絵の中の夫はなぜかオレンジ色で塗られていたけれど。 🌸🌸🌸 桜色のドレスを着せ替えて遊ぶお気に入りのお人形。ヘアアレンジをしたくて輪ゴムを使ったら、ほどけなくなって大騒ぎに。 🌸🌸🌸🌸 桜色

54字の物語 「最強のありがとうをあなたへ」 #シロクマ文芸部

 鳥山明先生に哀悼の意を込めて。 私はドラゴンボールはあまり詳しくないけれど、昔父が買っ…

193
1か月前
25

3分小説 『朧月よ、朧月よ』 #シロクマ文芸部

「朧月よ、朧月よ」 『おぉ、どうしたんだ?』 ぼくが問いかけると、すぐさま返事が届く。 …

193
1か月前
20

20字小説 『こしょこしょ話』 #シロクマ文芸部

春と風の内緒話。明日は暖かく?寒くする?  シロクマ文芸部さんのお題は、スピッツが思い…

193
2か月前
26

『54字の閏年物語』 #シロクマ文芸部

 閏年をお題に54字物語を作ってみました👏 よーいスタート🏃💨  もうちょい書けそうだった…

193
2か月前
18

詩小説 『愛しき梅の花よ』 #シロクマ文芸部

 梅の花のつぼみがふくらむ季節に  机をくっつけてぼくの教科書を  いっしょに見ていた時…

193
2か月前
25

20字小説 『梅の花』 #シロクマ文芸部

梅の花の香りを嗜む。お茶漬けを掻き込み。 と言いながら、お茶漬けはシンプルに海苔派です…

193
2か月前
21

3分恋愛小説 『もうすぐバレンタイン』 #シロクマ文芸部

チョコレートだけが 知っている二人の行く末。 ご賞味あれ。  三時間目の授業が終わって、先生が教室を出ていくなり、後ろの席の結城は 「もう無理ー! お腹空きすぎて死ぬ!」 と、机に突っ伏した。結城の長い腕が私の背中に触れそうなほど近くにあってほんの少し鼓動が速くなる。 「そのくらいで死ぬわけないじゃん」 「俺としてはマジなんだってば!」 前後の席になってかれこれ三ヶ月。コイツの言動にも慣れた。 「お菓子持ってるけどいる?」 机の横に引っ掛けた鞄に手を入れながら言