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「Let’s Travel 絵の中を旅しよう!展」【千葉県・ホキ美術館】


 2023年2月26日(日)、ホキ美術館の「Let's Travel 絵の中を旅しよう!展」に行ってきました。

 感想を短くまとめると、「絵も!建物も!めっちゃ良い!!!!」です。


①ホキ美術館に行く経緯

 ホキ美術館は千葉県にある、日本初の写実絵画専門の美術館です。
 その名前は数年前から知っていたものの、足を運ぶ機会がなく…。同行者が現代アートや抽象画よりも、人物や風景がしっかり描かれている絵が好きそうだったので、そのラインで展示を探していました。頭の中にホキ美術館が浮かび、会期中の展覧会を調べてみることに…。

 ホキ美術館の公式美術館を見てみると…。なんということでしょう…素敵な展示がやっている…!展示概要は、旅に出ようと思っても中々気軽に旅に出かけられない…じゃあ作品の中を旅しよう!というもの。…素敵すぎる…。



②初めての写実絵画展示の鑑賞、その感想

 展示の感想は、その説明通り、本当に旅することができたということです。写実的に描かれた、数々の風景たち…それは写真とはまた違う味わいやリアリティを感じさせてくれました。実際にその風景を見て体験するよりも、きっともっと今私は色々な身体感覚を刺激されている、この風景を感じている!そんな風に思わせてくれる作品ばかり。

 落ち葉の小道の作品は、枯葉を踏み歩く音がして、雪がうっすら積もった山道は濡れた土の匂いや冷たい空気を感じさせてくれた。砂浜の絵は、今砂と手で戯れあっているかのような感覚にさせてくれて、絵を目の前に触れたい気持ちで一杯になった。その場所には居ないのに、匂いや温度や、音や感触、その情景を目の前にした気持ちが体験できる。すごく不思議な展示体験だった。

 あまりのリアルさの技巧の凄みに、「やばい…」が止まらなくなったり…。こんなディテールまで描かれている!とまるでミッケをしているように、細かいこだわりを探したり。

 日常的な風景の絵もあった。水溜りに柚子(?)が落ちている絵。この絵を見て思ったことは、たぶん日常で自分がこの景色を見たら、通り過ぎてしまうということ。きっと実際にその状況を目撃したら、水溜りに柚子が落ちてる、泥っぽい、汚い、そう感じてしまう。そして道を通る時にそんな風に一瞬感じたことを忘れて二度と思い出すことはないと思う。しかし、この絵はその情景をすごくお洒落に切り取っている。この絵を含め他の絵画を通して感じた事としては、何気ない、見過ごしがちな日常にこんなに絵になる瞬間が、景色があるんだという驚き。作者というフィルターを通すと日常が違って見える。通り過ぎずに、そんな風に日常の小さな喜びに気づけるようになりたい。もっともっと。

(あとは、額装もすっごくお洒落だから、余裕があれば額にも注目して欲しい!!)


③建物も良い!!!

 ホキ美術館は、建物の見た目もお洒落。コンクリートの壁肌は現代を感じさせる、洗練されたデザイン!

 館内もとってもお洒落。天井に丸が沢山あって、その中にスポットライトが入っている。スポットライトがこんなにお洒落に見えたのは初めて!エレベーターもお洒落だし、展示室に置いてある椅子までお洒落!椅子は本当に素晴らしかった。丸い1人用の椅子がちょこちょこ置いてある展示室は空間も最高にカッコ良い。


④アクセス

JR東京駅から京葉線に乗って1時間ほどで最寄りのJR土気駅に着く。土気駅から徒歩20分程で美術館。バスもあって、バスだとドアtoドアで土気駅から15分程。

私たちは、土気駅にお昼頃に着いて、まず昼食を食べた。土気駅の近くにはモールのような場所があり、やや栄えているため、食事処もそこそこある。お手頃なイタリアンでパスタを食べてから、バスに乗ってホキ美術館に向かった。展示を見終わったあとは、ミュージアムショップで、ポストカードを購入。ポストカードの種類はかなり充実しており、買うのに迷ってしまう。


 地下まであって、外観の建物の規模よりも展示規模が大きく、2時間弱見るのにかかった。かなり濃い美術館。大満足の1日になった。