小さい頃、実家が、文房具屋という名の駄菓子屋さんだったこともあり、私はうまい棒を食べて育ってきた。いつも食べる駄菓子の中でも、餅太郎やあんこ玉を超えて、うまい棒率がダントツで高かった。

大人になった今でも、スーパーやコンビニでうまい棒をよく買う。お菓子を「ちょっと」食べたいときに、２本くらい食べるとちょうどいいのだ。

先日のこと、そんなうまい棒育ちの私の目の前で、次男が驚きの行動をした。

ダイニングテーブルの上に置いてあった３０本入りのうまい棒の袋から１つを取り、それを持ってソファーに座る。ローテーブルの上のリモコンを押して、テレビをつける。

そのあと、うまい棒をリモコンの横に置いて、袋の上から「べしゃっ」と手の平で押しつぶしたのだ。

「えっ？ 何やってんの？」

「は？」

「だって、粉々になっちゃうでしょ、そんなことしたら」

「え・・・？え？ うまい棒の正しい食べ方知らないの？」

「え・・・？ うまい棒の正しい食べ方？ そんなのあるの？」

「4つに割って食べるんだよ」

「は？ え？ なにそれ？」

「やってみー」

ということで、おそるおそるやってみたのです。
（わ、私のうまい棒がこなごなになってしまうんじゃないか・・・）
と思いながら、「べしゃっ」と。

そうしたら、確かに縦に４つに割れるんですね。
しかも食べやすい。
今までそんなことまったく知らず、丸のまま、がぶりと食べていました。

コツは、手のひら全体で圧をかけることと、思い切り。
（などと、一瞬でベテラン風を吹かす）

「うまい棒の正しい食べ方」と検索すると、たくさんヒットするので、当たり前に知られていることなのかもしれませんが。

「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」？

「老いては子に従え」？

これからこういうことが、格段に増えていくんだろうな。
そんな少し先の将来を垣間見た出来事でした。

ちなみに、うまい棒で一番好きなのは「チーズ味」。
子どもの頃から変わらず鉄板です。

最近はちょっとリッチに、プレミアムも食べます。

チーズ味が濃くておいしいのです。子供たちも、

「なにこれ、すげーうめーんだけど」

とのことでした。

facebookに書こうと思ったけど、そこをあえてnoteに（笑）