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【シリーズ】オニノコ

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鬼の子どもであるキコのお話。
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記事一覧

小説|オニノコ

     01  空は雲一つない青空だった。太陽の光が鋭く降り注ぎ、髪の毛は焼けるように熱…

Te
1年前
2

小説|鬼の子

 私はひとりだった。  いつからだったとか、そういうことはもう忘れてしまった。いつまで生…

Te
11か月前

小説|コオニトホネト

 それは、私が死んでからずいぶんと経ってからのことだった。  地球上に人間をはじめとした…

Te
11か月前

小説|子鬼と骨と

 あたりは真っ暗な夏の夜に支配されている。ねっとりと纏わりつくような大気が私の周りに蔓延…

Te
11か月前
2

小説|ホネトオコ

「死神ぃ?」 「そう、死神。最近出るんだって」 「は? 馬鹿じゃないの?」 「嘘じゃないっ…

Te
10か月前
1

小説|骨男

 掴んでいた頭を道路に転がして、私はその場に座り込んだ。いまだに流れ続ける少年の赤い体液…

Te
10か月前

小説|つつじのこころ

「そういえば、キコ殿。アナタは、汽車というものを知っていますか?」  二人目の脳髄をすすりだしていたところで、不意に骨男は口を開いた。暗く、冷たい、死んだような声。この比喩はまさしく言葉通りで、そう考えたとたん、なんだか笑いがこみ上げてきてしまった。もちろんこのようなところで笑ったりはしないし、彼からの質問もあるから、さも興味がなさそうに振舞いつつ、答えた。 「汽車、ですか。名前くらいは知っていますよ。……利用したことはありませんが」  私の声に彼は困ったように肩をすくめ、逃

小説|再会

「喰え」  突如現れた男に、そう言われた。  私は疑問符を浮かべることしかできない。状況を…

Te
5か月前
2

小説|境界

 この場所は、慣れているものさえ迷うこともある。空が見えないほどに高く狭く伸びている樹々…

Te
5か月前
2