見出し画像

[フライト日記]冬のヨーロッパ便

長らく更新が滞ってしまいました、今日も安定の雨です、さやです。

最近やっと携帯電話をiPhone8から旦那さんのお下がりのiPhone13に変わりました。
おばあちゃん電話だったので写真のクオリティも悪く、反応も鈍いし、すぐにバッテリー無くなっちゃうしでそろそろ替え時と思ってからはや数年。初の顔認証電話!感激でございます。

ちなみに弊社パイロットの情報によりますと、機内からオーロラが見えた場合、iPhone11以上じゃないと撮影できないとのことです。iPhone8では外にどんなに綺麗なオーロラが出てても画面に映るのは真っ暗な闇。笑


12月に入りヨーロッパ便が続いています。
日本人のお客様にも機内で会ったりして、観光が戻ってるのかと思うと嬉しくなります。なので冬のヨーロッパ旅行に出かける際、気をつけて欲しいこと...を今回は挙げたいと思います。

ヨーロッパ旅行となれば魅力的な都市を2つくらい周っちゃおうか!となる人が多く、日本人のお客様の多くはフランス、イタリア、スペインなんかに行きますよね。
航空券を探すと大体乗り継ぎがあるフライトが安かったりすると思うのですが、ここで注意なのが乗り継ぎ時間!

日本の素晴らしい全て定時運行の世界に慣れてしまった私たちは1分1秒の遅延さえも致命的に。
日本に帰国して逆びっくりしてしまうのが、この「乗り継ぎ時間」
だって次の電車まで2分しかないに乗り継げってアプリに言われるし、友達もイケるって言うんですもの。
比較的定時で運行してそうな(ラテンの国々よりはマシそうな)オランダでだって3分は「定刻」の範囲だし。遅延する時だっておよそ時間での案内だから「5-10分ほど遅延してます」てな感じなものだから、30分早く着けるように出発しても遅刻するなんてこともあり...。
そんな社会なので遅刻に対して概念がすこし緩めなの事実。


話は飛行機の乗り継ぎに戻しますが、この乗り継ぎ時間。冬は特に余裕を持っていただきたい。
そもそも初めて行く空港ならばどっちがどっちかわかりませんよね。言葉もわからない、英語ができたところで現地語なんてわからない。

飛行機の到着ってランディングした時間(地面に着陸した瞬間)とゲートに着く時間に誤差があると思うんです。オランダのスキポール空港ならば1番遠い滑走路に着陸して、そこから1番遠いゲートに移動となると15-20分かかるものです。
そこからまた遠いゲートへの乗り継ぎとなると、もう電光石火の如く猛ダッシュを決めこむことになるのです。しかも知らぬ土地で。しかも乗れる保証はもはやない。

そしてなぜ冬は「特に」要注意かと言うと、ヨーロッパ各地の天候の悪さです。

飛行機は朝早い便はその日そこからスタートなのでよっぽどのことがなければ遅延しません。ただ、その地が北欧や寒い東欧だったら?
お客様が乗り込んでから羽のアイスを溶かす作業をしたり、荷物の搭載に手間取ったりと時間がかかるのです。この若干の遅延を引きずったまま次の空港へ。到着が遅れればその出発もドミノ式で遅延していきます。

ヨーロッパを飛んでる飛行機はAからB地点までを単純往復するわけではなく、極寒のヘルシンキを出発して(羽の氷を溶かす作業して)5分遅延。アムステルダムからの出発は定刻にいけるかと思いきやこの5分の遅延のせいで管制塔から離陸の許可の順番を待てと言われさらに20分遅れ、次のバルセロナには25分遅延して到着。今度はかばんの搭載に時間がかって....横風強いマンチェスターでさらに遅延、最終的に1日の終わりには2時間も遅延してるなんてことも。(寒いところ暑いところ風吹くところ雨降るところをあっちこっち飛びまくります)
それなので1日の終わりに近づけば近づくほど、その飛行機がその一日飛行してきた空港の状況によって遅れが生じてくるのです。

もちろん乗り継ぎが最短乗り継ぎ時間でチャッチャッチャ!とスムーズにいけばそれに越したことはありません。行きたかった最終目的地でめいいっぱいの時間を楽しめるのですから。

ただ万が一、自分の便が遅延して乗れなかったらどうなるの?
上に挙げた遅延は航空会社の責任になるので(天候理由<台風や雪>で遅延やキャンセルは対象外)、次の1番早い便に振替となるのですが、もちろん「空き」があってのこと。元々予約が入ってる人が優先です。

すると次の空き便が24時間後なんてことも。

こうなったら全ての旅程がボロボロです。
航空会社働いている人は格安チケットが使え、旅のプロが多いのですが、私はどの同僚に聞いても乗り継ぎ時間は2時間は見積もると言っています。

まずパリのような複雑かつ巨大空港に着いた場合。迷います。迷子です。フランス語できなきゃ道聞いたってそっぽむかれます(経験談)
アフリカのような謎にセキュリティ高い空港に着いた場合、やたら靴脱いだりジャケット脱いだり、スキャンしたりで時間がかかります。
ラテンの国に着いたら定刻なのにパスポートコントロールに人がいません、セキュリティもゆっくりめにこなします(急いではくれない、経験談)

2時間あったら、大体の問題はクリアできます。遅延してたってダッシュを決めれば間に合うでしょう。預けた鞄もきっと次の飛行機にちゃんと搭載されるでしょう(時間が短いと鞄は置き去りになることあり)
2時間は長いですが元々わかってる2時間と、遅延して失った感覚になる2時間とは訳が違います。
子供がいたら尚更です。
待ち時間が長いーくなるのは辛いですが、予想外の待ち時間ほど辛いものはありません。
まず乗れるか乗れないかの瀬戸際だった場合、いろんなところからいろんな嫌な汗が流れます。

1時間を元々切るような乗り継ぎ時間はまずおすすめしません。
ご自身の運と体力に自信がある場合、もしくは運試しに乗るのはいいかも知れません(無責任)

と言うわけで、短い乗り継ぎ時間、冬のヨーロッパはお気をつけください。
天候荒れ荒れで私たちも振り回されています。木曜日はまたヨーロッパ便。うまくスムーズにいきますように


それでは、また。Doei!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?