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徒然なるままに漢詩

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すこしずつ漢詩を読みはじめました。覚えた歌にひとつひとつに、簡単な感想だとかをのこしています。表記は簡体字混じりで、歌意も丁寧に書いてなかったり、あまり読みやすくはないかもしれま… もっと読む
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記事一覧

【漢詩⑯】清明節はいつも雨《清明》

4月5日は清明節でした。お休みの前の日は大風だったのですが、窓辺から唸る木々を見ていると、…

【漢詩⑮】風が春をかたちづくる《咏柳》

 初春の歌、ぎりぎり滑り込みでしょうか。先週は一気に暖かくなったのですが、今秋また寒さが…

【漢詩⑭】鳥たちが春の陽の枝を争う《銭塘湖春行》

 春なので、春の歌を探しました。こちらです。  例のごとく(?)簡体字の部分は、相当する…

【漢詩⑬】あけましておめでとうございます《元日》

 新年あけましておめでとうございます。時間を見つけてはつらつらと書き連ねてきたこのNoteも…

【漢詩⑫】がっつり寒い歌《江雪》

 今年の秋の歌が終わったので、さっそく冬の歌にいこうと思います。もうここ数日の寒波がすご…

【漢詩⑪】夜の鐘の音がしみる《楓橋夜泊》

 漢詩も短歌もしばらく時間があいてしまいましたが、久しぶりに復活します。もう完全に冬にな…

【漢詩⑩】一人で飲みましょう《月下独酌》

 これはいい歌を見つけた、と思いまして、まだうろ覚えですがここに書きます。見つけたと言っても、うっすら記憶にはあります。国語の教科書か便覧かに載っていたでしょうか。李白の有名な歌ですよね。  なにをいまさら気に入ったかというと、最近、家で一人で飲んでるというと、やや微妙な反応をもらうことがあります。変だね、とまでは言われないのですが、あんまりないねって言われたり。わいわいみんなでおいしいご飯を食べるときにこそ飲みたくなるんじゃないと言われたり。もちろんそれも分かるのですが、

【漢詩⑨】「秋は寂しいってよく言うけどさ。」《秋詞》

 漢詩を読んでみようというこころみ、実は結構つづいていまして、気がつけばこれで9首目にな…

【漢詩⑧】秋の歌をひとつ覚えました《山行》

 久しぶりに覚えた歌です。仕事が忙しくなって、つい漢詩から遠ざかってしまったのですが、一…

【漢詩⑦】手のひらで石をころがす《遺愛寺》

 時間のあるときに漢詩の本をひらくようになって一月、暗記した歌が5,6になってきて、新し…

【漢詩⑥】句またがり《回郷偶書》

 この歌はまだ暗唱できてませんが、一目見て好きになったので先に書いてしまいます。  なに…

【漢詩⑤】春の生命力と秋の無常の対比《長歌行》

 教科書の手前2つ目に載っていました。古い時代の有名な歌、だと思います。汉乐府というのは…

【漢詩④】秋の気配《夜書所見》

 日曜日だというのに一人部屋にこもっていまして、先ほど重い腰を上げて出てきました。外に出…

【漢詩③】弓のような月《暮江吟》

 こちらは月が弓に似たりというところだけで好きになった歌です。漢字が簡体字だと一部分かりずらいかもしれませんが阳=陽で、夕暮れの日が大河の水面に延びている様子をうたった歌です。河の半分は緑、半分は赤というのもいい。片側はすでに影になっているが、陽の当たっている部分は真っ赤に染まっている景です。9月の3日目なので、月が弓というのもわかりやすいです。  まあわかりやすいものから好きになって覚えるというので、よいですね。7x4の形式、学生時代に習った記憶だけあるものを調べたところ